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自治体の皆さまへ

古今東西 ぐん(郡)ぐん(郡)行きます! 第50回

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

郡市長がさまざまな現場を訪問し市民の皆さまの活動の様子などをお伝えします

■第50回 東北学院大学防犯ボランティアING編
地域における事故・犯罪の防止と、学生の防犯意識の向上を目的に活動を行っている「東北学院大学防犯ボランティアING(イング)」の皆さんにお話を伺いました。

○防犯意識を高めるために
今年の春に開学した東北学院大学五橋キャンパスの周辺地域で防犯活動を行う「東北学院大学防犯ボランティアING」。令和4年10月に、安心安全なまちづくりに関心を持った同大学の学生によって発足し、現在は3年生11人で活動しています。
「団体名のINGは英語の現在進行形が由来で、何かをし『ながら』活動を行うという意味が込められています。地域住民や警察署の方々と協働でまち歩きや清掃活動をし『ながら』、地域の見守りなどに取り組んでいます」と話すのは、代表の髙子(たかこ)結衣さん。「年金受給日には、特殊詐欺被害を防ぐため、金融機関で啓発チラシを配って注意を呼び掛けています。受け取ってもらいやすくするために、ウエットティッシュを一緒に配るなどの工夫をしています」と教えてくれます。
大学の前で自転車の盗難防止などの呼び掛け活動に参加した小勝翔生(こかつかい)さんは「啓発グッズを配っても学生にはあまり受け取ってもらえず、同世代の防犯意識はあまり高くないと感じています」と、若い世代の意識向上に課題認識もあるよう。千葉優介さんは「同世代の人にも、防犯を自分事として捉えてもらえるよう活動していきたい」と話します。一人一人の防犯意識を高めるために試行錯誤されているのですね。

○まちづくりの一員として
「活動を通して、地域のさまざまな年代の人と接するのは新鮮。自分にはない考えを知ることができ、貴重な経験になっています」と語る千葉さん。地域で生活する方や警察、商店街の方など、普段の学生生活では関わらないような方との活動の中で学ぶことがあると言います。
活動をサポートする同大学講師の渡邊圭先生からは「地域の方々が学生たちの活動に対してアドバイスをくださったり、一緒に活動して盛り上げてくださったりして、INGの取り組みを評価していただいていると感じます」と話があり、地域の方からもまちづくりの一員として期待されていることがうかがえました。「活動当初は、仙台中央警察署との連携にとどまっていましたが、若林警察署や荒町、連坊の地域の方など、関わりが広がってきています」と小勝さん。まちのためにと取り組む学生の皆さんの姿勢に地域の方も共感し、連携がより活発になっているのだと感じます。
髙子さんは「活動を続けるためには、下級生にも加わってもらうことが必要。人の輪を広げ、多くの人に興味を持ってもらえるよう頑張ります」と力強く語ってくれました。

○若者の目線を生かして
一からボランティア団体を立ち上げ、作り上げてきた皆さん。地域の方々と協力しながら活動に取り組み、その中で成長された姿に頼もしさを感じました。これからも、若い皆さんの目線で、地域と連携しながらまちの安心安全やにぎわいづくりのために、活動の輪を広げてもらいたいと思います。
本市としても、若い皆さんがみずみずしい感性や発想力を生かしながら、まちづくりの一員として活躍できるよう、取り組みを進めてまいります。

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