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【特集1】仙台フィルハーモニー管弦楽団 創立50周年―杜の都の音楽文化を未来へ

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

■時代とともに飛躍を遂げてきたオーケストラ
「楽都(がくと)仙台」の一翼を担う仙台フィルハーモニー管弦楽団が誕生したのは、今から50年前の昭和48年。「地元にオーケストラを」という強い思いから結成された市民オーケストラ「宮城フィルハーモニー管弦楽団」が始まりで、その5年後にプロ化しました。
楽団名を現在の名称に改めた平成元年には、初の東京公演を実施。その後も海外公演を行うなど、活動の幅を広げてきました。地元仙台では、これまで360回を超える定期演奏会を開催。定期演奏会以外にもさまざまなイベントに出演し、市民に親しまれてきました。仙台国際音楽コンクールではホストオーケストラ(出場者の伴奏役)を務めるなど、市の音楽文化の中心的役割を担っています。平成23年の東日本大震災の後には、音楽の力で心の復興を後押ししようと、被災者のもとに赴いて演奏を続けてきました。
現在は、市内外での演奏会や学校訪問など、年間100回を超える活動を展開している仙台フィル。今後も仙台を拠点とするプロのオーケストラとして、皆さんのもとに音楽を届けていきます。

■仙台フィル50年の歩み
昭和48年(1973年):市民オーケストラとして「宮城フィルハーモニー管弦楽団」が誕生
昭和49年(1974年):初の定期演奏会開催、本格的に活動を開始
昭和53年(1978年):オーケストラがプロ化
平成元年(1989年):仙台市の政令指定都市移行を機に、「仙台フィルハーモニー管弦楽団」に改称
平成12年(2000年):初の海外公演(オーストリア、イタリアで5公演)
平成23年(2011年):東日本大震災発生。復興支援コンサート活動を開始
平成25年(2013年):被災地の代表としてロシアで公演
平成26年(2014年):交流促進協定締結都市・台南市を訪問
平成29年(2017年):熊本応援コンサートを実施
令和5年(2023年):創立50周年

■市民の皆さまに寄り添い音楽活動を続けてきました
○音楽の力で被災地の「心の復興」を支援
東日本大震災の後、仙台フィルと市民有志が「音楽の力による復興センター
・東北」を設立。発災から約2週間後の3月26日から、避難所や学校、集会所などで「復興コンサート」を行い、多くの被災された方を時に勇気づけ、時に癒やしてきました。
平成25年3月には、被災地の代表としてロシアで公演を行い、世界から寄せられた温かい支援への感謝と、音楽の力に励まされながら復興に向かう姿を伝えました。また、平成28年に熊本地震が発生した際には、被災地の仮設住宅などを巡り、「仙台フィル熊本応援コンサート」を実施。楽団員10人が演奏を届けました。

○クラシックをより身近に―仙台クラシックフェスティバル出演
クラシック音楽の普及とファン層の拡大を目指し、毎年秋に開催される「仙台クラシックフェスティバル」(通称「せんくら」)。地下鉄沿線の複数のホールを会場に、聞きなじみのある曲を集めた公演や子どもも入場できる公演などが行われます。
仙台フィルも毎年せんくらに出演。ソロや室内楽でのプログラムもあり、いつものステージとは違う雰囲気を楽しむことができます。今年のせんくらは9月29日(金)から10月1日(日)に開催。公演をはしごしながら、「推し」の奏者を探してみてはいかかでしょう。

○音楽文化を次世代へつなぐ―仙台ジュニアオーケストラ指導
仙台ジュニアオーケストラは、小学5年生から高校2年生までの児童・生徒で構成されています。仙台フィルのメンバーが講師を務め、演奏技術だけでなく、オーケストラとしての音楽のつくり方も指導しています。

■仙台フィル50周年記念特別演奏会 仙台フィル×山響(山形交響楽団)合同演奏会
日時:7月22日(土)15:00開演
会場:東京エレクトロンホール宮城
料金:全席指定(S席5,000円、A席4,000円、B席3,000円ほか)
指揮:パスカル・ベロ
曲目:ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」、ラベル「『ダフニスとクロエ』第2組曲」ほか
※未就学児は入場不可
※公共交通機関をご利用ください
※売り切れの場合もありますので、最新の情報は【HP】https://www.sendaiphil.jp/をご確認いただくか、お問い合わせください

問合せ:仙台フィルサービス
【電話】225・3934(平日10時~18時)

■みんなが幸せになれるコンサートを
仙台フィルハーモニー管弦楽団 コンサートマスター※
西本幸弘さん(バイオリン)

平成24年に仙台フィルのコンサートマスターに就任しました。震災後やコロナ禍(か)において芸術は不要不急と言われ、楽団員も悩み、迷いながら音楽と向き合っていました。ただ、人々の生活を豊かにするため、心を解放するために音楽は重要であり、苦しい状況をチャンスと捉えて取り組んできました。
仙台フィルの特徴は「人間味」のあるところ。奏者の素直さや自由さが演奏にも表れています。クラシックの演奏会は敷居が高いと感じる方もいるかもしれませんが、生演奏でしか味わえない感動がきっとあります。ぜひ会場に足を運んでみてください!
※オーケストラの奏者を取りまとめる役職

問合せ:文化振興課
【電話】214・6137【FAX】213・3225

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