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【特集2】若者の一歩を後押し

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

さまざまな悩みや不安を抱える若者の自立・就労を支援する取り組みを行っています。

■困難を抱える若者の支援を強化
ひきこもりやヤングケアラー、発達障害などの問題が複雑化・深刻化する中、円滑な社会生活を送ることに困難を抱える若者は少なくありません。それぞれの悩みや不安に寄り添い、状況に合わせた支援を行うことが必要です。
本年度、市は子供相談支援センターを「こども若者相談支援センター」に改め、おおむね20歳までとしていた支援対象を39歳までに拡大。さらに、教育や福祉、雇用などの関係機関・支援団体で構成される「仙台市子ども・若者支援地域協議会」を設置し、支援体制を強化しました。また、6月からは若者の自立・就労支援事業「ユースPASSO(パッソ)」をスタート。困難を抱える若者に対し、相談対応やカウンセリング、就労に向けた各種講座の実施などを通して、社会的自立を後押しします。キャリアコンサルタントや精神保健福祉士などの専門スタッフが、一人一人の状況やペースに合わせてサポートするので、安心して利用することができます。
引き続き、若者の未来に向けた一歩を支えながら、支援に取り組んでいきます。

■ユースPASSO
PASSOはイタリア語で「一歩」
就活やコミュニケーションに不安がある、仕事が続かない、学校に通えていないなど、「働くこと」「学ぶこと」に不安や困難を抱える方をサポートします。

個別相談・個別面談:
・こころの相談、キャリアカウンセリングなど
・オンライン相談や訪問サポートも有り
就労サポート:
・コミュニケーション、ビジネスマナーなどの講座
・求人検索、応募書類作成、面接練習などのサポート
フリースペース:
・読書や勉強、就労の準備など、自由に利用可能
・Wi-Fi(ワイファイ)や貸し出しパソコンも完備
リカバリープログラム:
・こころの講座(セルフケア、ストレスマネジメントなど)
・アートプログラム、ゲーム交流会など
利用対象:次の全てに該当する方
(1)市内にお住まいか、通勤・通学している方
(2)おおむね義務教育終了後から39歳までの方で、働くこと、学ぶことに不安や困難を抱え、一歩踏み出せない気持ちでいる方
住所:宮城野区榴岡1-6-3(東口鳳月ビル602)
利用日時:
平日 月~金曜日の10:00~16:00
水曜日は17:00~20:00も利用可

申込み:電話、Eメールで初回面談の予約を
【電話】253・7701【メール】youth-passo@npo-switch.org【HP】https://switch-sendai.org/youth-passo/

■利用者のおはなし
○20代男性
正社員として働いていた会社を4年前に辞めてから、ひきこもってしまったため、外に出るきっかけとして通い始めました。ここでは、メンタルヘルスやビジネスマナーの講座を受講しており、最近ではウオーキングやごみ拾いにも参加しました。フリースペースで読書をしてゆったり過ごすこともあります。さまざまな人と交流する中でコミュニケーションを学び、自分から話すことが少しはできるようになったと感じています。

○30代女性
同じ目的を持つ仲間ができたのがうれしいですし、自分も頑張ろうという気持ちになります。ゲーム大会は、みんなで盛り上がって楽しかったですね。一人で抱え込むタイプでしたが、ここに通い始めて周囲に相談できるようになりました。スタッフの方々は一歩踏み出すきっかけをくれたり、頑張り過ぎていたら「休もう」と声を掛けてくれたり、一人一人に寄り添ってくれます。自分らしくいられて、安心できる居場所です。

○20代男性
小学校の時に発達障害の診断を受けてから、学校生活の半分はひきこもり状態でした。発達障害について、少数派でマイナス面と感じていましたが、ここで同じ境遇の方と出会えて、「自分だけじゃないんだ」と考え方を見直すことができました。今は自立できるようスキルを学んでいます。ユースPASSOは、自分だけでなく、家族からの相談も受けてくれて、家族の思いにも寄り添う「味方」であると感じます。

問合せ:若者支援課
【電話】214・8687【FAX】214・8784
詳しくは、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。

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