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自治体の皆さまへ

古今東西 ぐん(郡)ぐん(郡)行きます! 第47回

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

郡市長がさまざまな現場を訪問し市民の皆さまの活動の様子などをお伝えします

■第47回 サンボランティア編
毎朝散歩をしながら花壇の整備などを行っている「サンボランティア」の皆さんにお話を伺いました。

○散歩から広がった活動の輪
地下鉄国際センター駅の北側に、彩り豊かな花壇があるのをご存じでしょうか。「青葉の風ガーデン」と名付けられたこの花壇を整備しているのは、市民ボランティア団体「サンボランティア」の皆さんです。
「毎朝散歩で顔を合わせる人たちで散歩道の清掃などをするようになり、3年ほど前から国際センター駅北側の花壇整備を始めました」と教えてくれたのは、代表の松田照夫さん。「昨年正式に団体として立ち上げ、現在は60代から90代までの16人で活動しています。『散歩しながらのボランティア』なので『サンボランティア』と名付けました」と続けます。
副代表の江戸たか子さんは「最初の頃花壇は雑草だらけで、遠くから水を運んだり、みんなで花を持ち寄ったりして整備を始めました。通りかかった方も土作りなどを手伝ってくださって本当に助かりました」と話します。現在の美しく整えられた花壇は、毎日少しずつ手入れを続けてくださった皆さんの努力の結晶なのだと実感しました。
毎朝散歩がてら取り組んでいることもあるそう。「せっかく歩くならと思って、ごみ拾いをしたり、冬には融雪剤をまいたりしています」と話すのは、清水秀甲(ひでき)さん。自分たちだけではなく、みんなが歩きたいと思うまちになるよう活動されている皆さんの姿に、頭が下がる思いです。

○未来へつなぐ美しいまち
4月から6月にかけて開催された「第40回全国都市緑化仙台フェア」では、国際センター駅はメイン会場の最寄り駅として来場者の玄関口となり、青葉の風ガーデンも多くの方の目を楽しませてくれました。田中隆(たかし)さんは「写真を撮ってくれたり、『きれいな花壇ですね』と声を掛けてくれる方がいると、やっぱりうれしいですね」と笑顔を見せました。
皆さんは、ほぼ毎日午前6時から7時頃に、その日花壇に集まった方で整備をしているのだそう。「故郷である仙台への恩返しができていること、自分たちの活動が役に立っていると実感できることが、私たちの生きる力にもつながっています」という松田さんの言葉に、皆さんは大きくうなずいていました。人生経験豊富なシニアの皆さんが積極的にまちづくりに関わってくださることを、大変心強く思います。山田和子さんは「ここは学生さんも多く行き交うので、私たちが一生懸命作業している姿を見て、興味を持ってもらえたら」と若い世代への期待を込めて語ってくれました。シニア世代の方がまちづくりの一端を担い、次の世代に美しいまちを残そうと、日々の活動に邁(まい)進されているのですね。

○市民協働でのまちづくりへ
「散歩が好き、花が好き、仙台が好き」を共通項に、毎日元気に活動しているサンボランティアの皆さん。身近なところから始める活動が市民協働のモデルケースとなり、若い世代の方々にも広がっていくことを期待します。多くの市民の方が携わり、守られてきた杜の都。市では今後も、より一層魅力あふれるまちづくりに取り組んでまいります。

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