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自治体の皆さまへ

古今東西 ぐん(郡)ぐん(郡)行きます! 第57回

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

郡市長がさまざまな現場を訪問し市民の皆さまの活動の様子などをお伝えします

■第57回 有限会社髙橋写真製版編
市の「温室効果ガス削減アクションプログラム」に参加し、積極的に地球温暖化対策に取り組む有限会社髙橋写真製版を訪問しました。

○できることから省エネを
本市では、地球温暖化対策を進めるため、市内の事業者の皆さんと協働して「温室効果ガス削減アクションプログラム」を実施しています。創業55周年を迎えた「有限会社髙橋写真製版」は、令和4年度からこのプログラムに参加。社員一丸となって温室効果ガス削減に向けた取り組みを進め、今年2月、特に優れた活動を行った事業者を表彰する「せんだいGREEN(グリーン)アクションアワード」に選ばれました。
「会社を経営する上で、持続可能な会社づくり、地域づくりに注力している中、市のアクションプログラムを知り、参加を決めました」と話すのは、代表取締役の髙橋健一郎さん。取締役の髙橋千春さんは「元々環境問題に興味があり、未来の子どもたちに良い環境を残すために何かできないかと考えていました。節電対策として、古くなった空調設備の更新をはじめ、断熱性を高めるために部屋と部屋の間や窓にビニールカーテンを設置したり、社員が防寒着を購入する費用を補助したりしています」と教えてくれました。知恵を絞り、できることから対策を実践する行動力に敬服しました。

○環境問題を「自分ごと」に
こうした会社の取り組みについて、社員の皆さんはどう感じているのでしょうか。工場長の三浦将太さんは「取締役自ら率先して節電に取り組む姿を見たら、頑張らずにはいられないなと。節約した分は社員にも還元されるので、意識が高まりました」と前向きに捉えているようです。髙橋写真製版の皆さんは、業務時間の中でSDGs(エスディージーズ)についての勉強会を行ったり、毎月の電気使用量を共有したりして、意識向上を図っているそう。「電気使用量の多い印刷機を使うときなど、どうすれば効率よく稼働できるかを常に考えています」と話すのは、制作部部長の髙橋孝明さん。稼働時間や印刷枚数のデータを蓄積し、業務のプロセスの改善を行った結果、実際に生産性が上がったといいます。こうした成果を実感できる仕組みが、社員一人一人が環境問題を自分ごととして捉え、行動することにつながっているのですね。
千春さんは「取り組み開始後2年間で、会社の電気の使用量を4割弱減らせました。でも照明のLED化など、まだまだできることがあると思っています」と今後に意欲を見せます。周辺企業の方々と地域の清掃も行っている髙橋代表は「当社の取り組みは誰にでもできること。それを継続することで、会社だけでなく地域の環境も良くしていきたいですね」と、先を見据えた思いを語ってくれました。

○持続可能なまちを目指して
近年、気候変動による猛暑や豪雨災害などが頻発し、地球温暖化対策は待ったなしの状況です。2050年の「カーボンニュートラル」の実現に向けて企業の積極的な対策は必要不可欠であり、髙橋写真製版の皆さんの取り組みは、多くの方にとっても参考になるのではないでしょうか。本市としても、企業の脱炭素経営を後押しし、温室効果ガス削減に向けた取り組みを推進してまいります。

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