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【市長コラム】春夏秋冬

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宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

仙台市長 郡 和子

■新時代を見据え―本庁舎建て替え本格化
明治22年2月、東京、京都、大阪の三大都市に加え、仙台など全国合わせて36都市が、日本最初の「市」に指定され、「市制」が始まりました。人口2万5千人以上が要件でしたが、当時の本市の人口は8万6352人でした。
本市行政の執務の中心である仙台市役所本庁舎。初代庁舎は、現在の場所で、明治18年に「仙台区」の区役所として新築された和洋折衷型木造平屋の建物をそのまま使いました。立派な門構えに塀が巡らされていて、写真で見ると格式高い役所といった感じです。
2代目庁舎へバトンタッチしたのは昭和4年の事。本市の人口は18万人程になっていました。ヨーロッパ風の鉄筋コンクリート3階建てで白亜の庁舎とも呼ばれ、高塔には東一番丁商店街から贈られた大時計が据えられ、身近な役所として市民の皆さまに親しまれました。仙台空襲にも耐えたのですが、都市化や人口増を見据え、北側に新たな庁舎が建てられます。
それが昭和40年に完成した3代目となる現在の庁舎です。鉄骨鉄筋コンクリート8階建ての庁舎は当時、全国一の規模と報じられました。人口は約48万人となり、市民課などの窓口はたいそうにぎわったそうです。平成元年に89万人を擁する政令指定都市となり、人口が100万人を突破したのは平成11年。次第に庁舎内のスペースを確保することが難しくなり、現在では分庁舎や民間ビルなど合わせて12棟に分散することを余儀なくされております。そして…。
一部取り壊しを終えた南側の空き地で、4代目庁舎の「起工式」を開催。新本庁舎の低層部では、市民広場等の周辺エリアとの一体的な利用によるにぎわいの創出を図るなど、都市の新たな価値を生むための庁舎を目指し、整備を進めています。
供用開始は令和10年度を予定。「市」の創設から140周年となる令和11年2月に、市民の皆さんと仙台の新時代を切り開く最初の一歩をスタートできていたらすてきです。

※次回の掲載は12月号を予定しています

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