文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集2】障害を知り、共に支え合う

8/48

宮城県仙台市 クリエイティブ・コモンズ

市内で障害者手帳をお持ちの方は54,034人(令和6年3月31日現在)。これは市民のおよそ20人に1人の割合です。障害を身近なこととして捉え、まずは「知る」ことから始めてみませんか。

■誰もが安心して暮らせるまちを目指して
障害のある方が暮らしの中で感じる「生活のしづらさ」は、心身の障害によるものだけでなく、周囲の誤解や偏見、障害への理解が不十分なままつくられた制度や環境も原因の一つとなっています。
市では、誰もが安心して暮らせるまちを目指して、差別解消の推進、障害理解の促進に向けた取り組みを行っています。その一つが、障害のある方が講師となり、企業や学校、団体などに出向いて、障害に対する良き理解者を養成する「障害理解サポーター養成研修」。日常生活の中で妨げと感じるバリア(障壁)を知り、サポートの仕方や考え方を学ぶことで、日々の生活や接客、地域での活動に生かしていくことができます。
また、令和6年9月には、障害理解に関する情報の入り口として、ポータルサイトを公開。障害の有無にかかわらず参加できるイベント情報や、障害のある方が活躍する店舗情報などを紹介しています。
困りごとや必要な配慮は人によってさまざまです。必要に応じた対応ができるよう、障害について知ることから始め、障害理解の輪を広げていきましょう。

■障害理解を深めるために できること
◆研修で当事者から学ぶ
○障害理解サポーター養成研修
12月9日、茂庭台中学校で視覚障害のある方を講師に招いて行われた研修の様子を紹介します。
初めに、障害のある方が安心して生活するために必要なことなどについてお話を聞き、人によって障害の種類や症状、必要な配慮が違うことを学びました。その後は、目隠しをした状態での調理体験を行いました。
・まずは講師がお手本を披露。「イメージすることが大事」と、次々にキュウリを輪切り、千切りにしていきます。手際よく切る姿に、生徒から驚きの声が上がります
・生徒は粘土と定規で挑戦。手で感触を確かめていくも、きれいに切れているか、切った物をどこに置いたか分からくなっている様子。それでも周りの生徒の声がけもあり、上手に切ることができました
[研修を終えた生徒たちの感想]
・障害のある方は少しの工夫や周りのサポートでできることが増えると知れた
・困っている人がいたら優しく接していきたい

研修は市内の企業・学校・団体などが対象です
申込方法など詳しくは【URL】https://www.shakyo-sendai.or.jp/action/learning/supporter/をご覧ください

◆イベントで共に学ぶ
○障害のある人もない人も共に学ぶ「ミンナシテマザール」
スポーツやものづくり、まち歩きなどを通して、障害のある方とない方が一緒に楽しみながら、気付きを得たり学んだりすることができます。(次回開催情報は本紙20ページ参照)

○障害のある方の学びの場「スウプノアカデミア」
障害のある方の「学びたいこと」を実現するプロジェクトで、理想の旅を計画したりボウリングを楽しんだりと、誰でも参加できるプログラムを開催。2月1日には本年度の成果発表会を行います。(成果発表会は本紙18ページ「障害のある人と芸術文化活動に関する大見本市」参照)

◆ポータルサイトで知る
イベントや障害のある方が活躍するカフェ・雑貨屋などの店舗情報を紹介。障害のある方への必要な配慮をまとめたリーフレットも掲載しています。
障害理解ポータルサイト【HP】https://sendai-shougairikai.com/

問合せ:障害企画課
【電話】214・8163【FAX】223・3573

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU