【市長コラム】春夏秋冬

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仙台市長　郡　和子

■食でつないだ東北の絆
東北地方の活性化と勾当台公園・定禅寺通エリアのにぎわい創出を目的に、本市が運営会社と協定を結んで2019年夏にオープンした「Route(ルート)227(ニーニーナナ)s’　Cafe(カフェ)　TOHOKU(とうほく)」が、3月30日をもって閉店することになりました。「227」は東北地方の市町村の数で、仙台にいながら各地を旅するように東北各地のおいしい食材を使った料理が味わえるとあって、お昼時など行列ができる人気店。30万人近い皆さんにご来店いただいたとのことです。ありがとうございました。

○海が育てたワイン?
南三陸町のワイナリーが、志津川湾の牡蠣(かき)棚に牡蠣と一緒にワインの瓶を沈め、ゆらゆらと海中を漂わせ熟成を促したワインだそうで牡蠣との相性は抜群でした。

○大和町のサーモン?海がないのに!?
こちらは、七ツ森サーモンと名付けられた山の中で養殖したサーモンでした。陸上養殖技術がこんなに進んでいて、びっくり!そして、おいしい!
私が食した中から2つご紹介しましたが、この他にも知らなかった各地のおいしいものと出会える場所として親しまれ、カフェで出会った味を求めて現地に赴いた方もいらしたかと思います。
オープンから延べ75の自治体が期間限定の特別メニューでそれぞれ市町村の魅力を発信してくださいました。加えて、定禅寺通に面したオープンテラスは、四季折々の本市のイベントに彩りを添えてくれました。
カフェのある勾当台公園の辺りは、市役所新本庁舎、仙台第一生命ビル、定禅寺通との一体的な整備が進んでいきます。これに伴い、すてきな料理とともに皆さんに愛されたカフェは閉じることになりますが、食をはじめとする東北の魅力発信は続けていきたいと考えています。
さて、残り1カ月。まだおいでになられていない皆さん、ぜひ閉店前の「227カフェ」で東北を旅してみませんか?