9月3日(火)~12日(木)の会期で、利府町議会定例会が開催されました。
町長が提出した議案27件のうち、26件を原案どおり可決し、人事案件1件(教育長の任命について)は議会の同意が得られませんでした。
■可決された主な議案
◇利府町消防団条例の一部を改正する条例
消防団員の減少や頻発する自然災害に備えるため、消防団の入団要件を緩和し、団員の確保に努めます。
「町内居住の18歳以上55歳未満」→「町内居住または勤務の18歳以上」
◇令和6年度利府町各種会計補正予算 5件
主に次のような事業を実施するために、予算を増額しました。
生活道路の補修工事、館山公園トイレ改修工事、公園遊具・ベンチ補修工事、小中学校施設修繕事業、リフノス駐車場整地工事、庁舎等修繕工事、地域観光新発見事業(利府の歴史や食を楽しめるツアーなど)、(旧)十符の里プラザ倉庫等解体事業、物価高騰対策重点支援事業(定額減税補足給付金)、菅谷台保育所空調設備設置工事 など
◇財産の取得について
防災無線の改修を行い、IP通信網を活用した通信方法に変更するため必要な物品を取得しました。
◇工事請負契約の締結について
利府中学校弓道場整備工事契約を締結しました。
整備場所:利府中学校南側駐車スペース(リフノス向かい)の一部
施設概要:木造平屋建て、延床面積241.75平方メートル
令和7年3月完成予定
◇人事案件 4件
※詳しくは本紙をご覧ください
■人事案件の不同意について
◇教育長の任命について
令和6年9月30日で任期満了となる本明陽一氏の後任として、田邊晶子氏を任命することについて提案しましたが、議会の同意が得られませんでした。質疑の内容は次のとおりです。
須田議員:教育長の資質について、重要としたものは何か。学校教育と生涯教育の両面から説明願う。
町長:今回重視したのは、(1)世代交代、(2)女性活躍・男女共同参画、(3)民間活用の3点で、田邊氏については、国際的な視点を持っている点、民間での経験を活かせる点、生涯学習事業の実績がある点などにおいて、これからの時代に即した子どもたちの教育に非常に適しているとともに、様々なものが変わっていく中で環境を整備し、リードしていく資質を持った方である。
須田議員:学校現場の専門性や管理職指導力、人材の確保といった部分はどうか。
町長:宮城県とも連携し、サポート体制を整えることで対応する。
須田議員:町の教育体制に新教育長を支える体制があるか。
町長:前教育長が作った枠組みを踏襲し、新教育長の力を発揮していただく。
投票結果:有効投票14票/賛成…4票、反対10票
※10月1日以降、議会の承認がいただけるまで教育長が空席となりますが、職務代行者である村松淳司教育委員が教育長の職務を代行します。
問合せ:総務課 総務係
【電話】767-2192
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