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町長コラム ベア・パル

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宮城県利府町

■ただ腹を空かせて君のもとへ帰るんだ

先日「利府の輝ける未来を見に行こう!」と幹部職員と連れ立って町内現地視察しました。利府町の未来を計画、ディスカッションし、戦略を練り、それをベースにさまざま働きかけをし、まずは声をあげる、話をしてみる、やってみることを旨として、町をよりよくしていこうと様々試みてきました。いろいろと考えても「10年はかかるかなぁ」と自分なりに目算していたのですが、職員のがんばりや地域の皆さんのご理解がありまして、お陰様でその半分の年月で叶えることができたのではないかと自負しています。皆さん、ありがとうございます。今年度、どんどんと形になる予定ですので、街並みの移ろいを楽しみにしていただきたいと思います。
行政サービスをより豊かにして、住む場所と働ける場所をもっと増やしていく事。ベンチャーやスタートアップしたいと思う気持ちを応援する事、安心を求めながらチャレンジもできる町。世の中「ベッドタウン」=マイナスにとらえられがちですが、こうしたネガティブな価値をポジティブにもっていく発想の転換こそ「町作り」にとっては大事。人々が常識と思っている、思い込んでいること、心の中にある「当たり前」を変えながらまちづくりをする、または、できるということは、自分にとっても新鮮な取り組みだと思っています。
まだまだ利府町のチャレンジは続いています。住宅価格の高止まりは利府町ならではの困った課題であります。それと併せて「利府の住宅価格、5,500万円以上だからね~」と話しをしますと、いまだに「利府で!」とか「利府なんかで6,000万いくんですか!?」と言われます。心の中で「なんだよ、その、『で』とか『なんかで』とか。。」とつぶやいています。言葉の端々から聞こえてくる人の意識を変えていく事、これも大きなチャレンジの1つです。
今現在はソフト面にも当然、力を入れています。スポーツ、文化面を中心に人は育ってきていると思います。植物が群生するようにわっと育つような環境をどのように整えていくのか、これもまた興味深い試みです。スポーツ振興課の新設は、新たなドラマを生んでいくと期待しています。
政治行政は人の営みや生活を相手にする仕事です。ドラマ「逃げ恥」で星野源氏は「意味なんかないさ、暮らしがあるだけ」と歌います。まちづくりは一見「意味がない」ようですが、水面下では複雑怪奇、こんがらがっている糸のようでもあります。今年度もより多くの方が満足する、よりシンプルで、よりわかりやすい町作りに取り組んでまいりたいと思います。

利府町長 熊谷 大(ゆたか)

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