「十符人(とふと)」では、毎月、利府の魅力づくりや魅力発信に貢献している方を取り上げていきます。
■利府町更生保護女性会 会長
渡邊(わたなべ)あい子(こ)さん
1952年、利府町生まれ。1999~2016年、青少年育成推進指導員。2000年に「塩釜地区更生保護女性会・利府分区」(2024年5月、利府地区更生保護女性会として独立)に入会。2015年「東北更生保護女性連盟会長表彰」を受賞。令和元年より会長として同会の活動に尽力。2010年より民生委員・児童委員を務め、2023年「令和5年度宮城県社会福祉協議会会長表彰」を受賞。
◇「更女会」の多彩な活動を通して、明るい地域社会づくりに貢献。
「更生保護女性会の皆さんが『あいさつ運動』をしていた時の、明るく親切な雰囲気にひかれて入会しました」と話すのは、同会の会長を務める渡邊あい子さん。会員は現在33名。更生保護について広く普及・周知活動を実施しながら、青少年の非行防止や健全育成、地域の子育て支援などの活動を行っています。子育て支援では5つのグループに分かれ、町内8か所の放課後児童クラブで大型絵本の読み聞かせやゲーム、ジャガイモの試食会などを実施。「子ども達が喜んでくれるような企画を考え、楽しく活動しています。子ども達の笑顔や手作りのメッセージは、何よりの励みですね」と、あい子さん。小学校の『総合学習授業』では、地域の方々と一緒に大豆の種まきから収穫までお手伝い。「地域や学校、子ども達との関わりを大切に、女性の立場から犯罪や非行のない明るい社会を目指したい」と話します。通学路や公園の見回り巡回、更生保護施設の視察、研修会や元保護司(※1)の方の講演などを交えた『ミニ集会』も大切な活動。「『更生保護』は、犯罪や非行に陥った人たちが、再び社会の一員として立ち直るのを助けようという制度です。施設に入所している若い女性にお会いした時、いつか必ず社会復帰してほしい、と強く思いました」と、あい子さん。「和気あいあいと活動していますので、若い世代の方もぜひ参加してください」とのメッセージをいただきました。
(※1)犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支えるボランティア。保護検察官と協働で保護観察、生活環境の整備、犯罪予防活動などを行う。
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