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名取人 第16回

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宮城県名取市

■このまちで「生きてて良かった」をたくさん作っていきたい
第38回なとり夏まつり実行委員会 実行委員長
一般社団法人名取市観光物産協会 会長 佐々木 洋さん

焼けつくような夏の日射しが照り付ける中、遠くから聞こえる祭りばやしの音。色とりどりの浴衣に身を包んだ人たち。胸を高鳴らせ、向かう先は名取の夏の風物詩“なとり夏まつり”。
「閖上の浜から打ち上げられる迫力満点の花火の音が子供の頃から記憶に残っています。夏のひとときを家族や親戚、友達と共有できたかけがえのない思い出です」。そう話すのは第38回なとり夏まつりを主催する実行委員長の佐々木洋さん。佐々木さんは名取市閖上で生まれ育ち、故郷を“生きていて楽しい場所”だと考える。「かつて先輩たちがそうだったように後世を担う人たちに、この故郷で生きていて良かった!と思える体験をさせてあげたい」と話す。
震災後、ある小学生の子がこうつぶやいた。「私、今生きていて全然楽しくない。幼稚園の頃が一番楽しかった」。それを間近で聞いた佐々木さんは「子ども達にそんなことを思わせてしまうなんて、大人はいったい何をしているんだ」と衝撃を受け、このまちで暮らす子どもたちには生きる喜びを知ってほしい。楽しくて面白い体験をたくさんしてほしい!という想いをより強くした。
第38回なとり夏まつりでは、灯篭流し復活に向け、地元閖上地区商工会も企画をすすめている。故郷の原風景を次代に引き継ぐため、地元一丸となって力を尽くす。このまちに住む人が「生まれて良かった」と心から感じられるように。

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