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市長コラム 縦走

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宮城県名取市

■「なとりんくる発進!」
名取市長 山田 司郎(やまだ しろう)

10月から市民バスなとりん号の「生活路線」に代わり、乗り合い型AIデマンド交通の実証運行が始まります。愛称は「なとりんくる」。人と人、場所と場所がつながる(リンクする)姿をイメージしています。デマンド交通の愛称募集に応募・投票いただいた皆様に感謝申し上げます。
なとりん号だけでは市民等の様々なニーズに対応することは至難で、増便や空白地帯の解消を望む声をいただく反面、路線や時間帯によって「バスが空気を乗せて走っている」というご批判もいただいてきたところです。特に日中の時間帯の高齢者等の移動の足の確保は名取市にとって長年の課題となっていました。
そこで朝晩の通勤通学等を支える「幹線路線」は維持確保したうえで、「生活路線」を廃止しデマンド交通に切り替えることとしました。
デマンド交通は、あらかじめ登録された自宅で乗降車でき、指定乗降場所まで運んでくれます。一方、30分前まで予約が必要で、乗り合いのため到着時間に10分程度のズレが生じる場合があります。料金は片道一律400円です。
市内全域を対象としたAIデマンド交通の運行は、県内では初の試みとなります。数年かけて準備をしてきましたが、運行して初めて見えてくる課題もあるかと思います。
10月からの実証運行に際し、ぜひ多くの市民にご利用いただき、ご意見等を頂戴したいと思います。
12月くらいを目途にご意見等を集約し、庁内での検討や公共交通会議での審議等を経て、来年4月の本格運行開始に向けて、可能な限り課題の解決を図っていきたいと考えています。
「なとりんくる」運行をきっかけに、人と人、場所と場所の新たな出会いが生まれ、明るく活力ある名取市の未来が開かれることを切に願ってやみません。

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