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【巻頭特集】名取市×ブラジル グアララペス市 交流45年

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宮城県名取市

本市の姉妹都市、ブラジル・グアララペス市との交流が始まり、今年で45年です。
グアララペス市は、本市から約1万8千キロ離れたブラジル中部の都市です。地球儀を眺めればブラジルはちょうど日本の反対側に位置する国。互いを行き来する交流は難しいものの、「知ることで身近に感じてほしい」と、市民グループなどがブラジルやグアララペス市との交流を紹介する活動を続けています。
10月には交流の節目に合わせ、ブラジル料理やグアララペス市との交流を振り返る催しが開かれました。

■交流の端緒は…
本市とブラジル・グアララペス市との交流の契機は、昭和48年(1973年)4月、一人の男性が市役所を訪れたことによります。閖上生まれで、18歳で妻とともにブラジルに渡った佐藤正吉さん(故人)がその人。
グアララペス市内で、電気店を経営していた佐藤さんは「名取市と交流したい」と記した当時の市長、ジョキアン・マルチンス氏の親書を携え一時帰郷しました。
これを契機に両市の親善関係が進み、昭和54年(1979年)5月に姉妹都市の盟約を締結。今年はそれから45年を経過しました。
本市とグアララペス市は、令和4年度から年に1回、両市長らがオンライン会議を実施。互いのまちの近況報告や交流深化に向けた意見交換などを続けています。
さらに民間レベルでも、ブラジルについて知ってもらうイベントを市内で開催しています。

■ブラジル、もっと身近に…
雫のような形をした真っ赤な実が目を引きます。ブラジル原産で、同国内では頻繁に食べられている唐辛子「ビキーニョ」です。
日本国内では、まだなじみが薄い存在ですが、試食した人たちからは「唐辛子の仲間なのにそれほど辛くない」「パプリカみたいな風味」との感想が聞かれました。
これは本市とグアララペス市の交流45年を記念し、市民団体「国際交流協会ともだちin名取」が、10月26日に増田公民館で開いたイベントの様子です。
グアララペス市との交流を振り返るパネル展示のほか、ブラジル料理の試食やサンバの披露などが行われました。
参加者の関心を最も集めたのは、ブラジル料理の紹介です。ブラジルの国民食と言われている肉と豆の煮込み料理「フェイジョアダ」や市内で採れたせりのおひたしなど尚絅学院大学の学生とコラボレーションした料理を作って、参加者とともに試食しました。
副会長でブラジル出身の鴇田ミリアン由美子さんは、「名取市とブラジルのグアララペス市は、50年近く交流がありますが、遠くて行くのが大変。人の往来による交流は難しいけどイベントやブラジルの料理を食べることで、姉妹都市のグアララペス市やブラジルを身近に感じてもらえたらいい」と話しました。

・グアララペス市のアレックス市長と名取市長のオンライン会議
・ブラジル原産の唐辛子「ビキーニョ」。市内でも栽培されている
・尚絅学院大の学生たちも調理に参加し市内で採れた野菜を使った料理も作った。
・ブラジルの国民食と言われている肉と黒豆の煮込み料理「フェイジョアダ」
・本場ブラジルサンバの披露。参加した人も踊りに加わった
・出来上がった料理を試食。味付けは塩・コショウとシンプルながらもおいしい

※詳細は、本紙P.2~3をご覧ください。

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