国際交流協会ともだちin名取
副会長 鴇田ミリアン由美子さん
「ビキーニョ栽培6年、もっと身近な食材に」
「唐辛子の仲間ですが辛さは少なくておいしい。食物繊維が豊富で、体を温めて、免疫機能を高めてくれんですよ」。
ブラジル原産の唐辛子「ビキーニョ」の魅力を語ります。丸く真っ赤な小さな実が特徴。約6年前から下増田地区で地元農家とともに栽培に取り組みます。
冬に種をまき、収穫は夏。ブラジル由来の作物が名取でも栽培できるかどうか、不安もありましたが、生育は順調です。「今年は夏場の暑さの影響で豊作でした。その反面、収穫が追い付きませんでした」と顔をほころばせました。
ビキーニョはブラジル全土で酢漬けしたピクルスなどとして親しまれています。日本人にも、そのおいしさを知ってもらいたいと、尚絅学院大から協力を得てレシピ開発も行いました。グラタンやチャーハン、ハンバーグなど多様な料理への活用を提案しました。「使い道の幅が広がれば、身近な食材になるはず」と期待を込めます。
「今後はビキーニョの販売や加工品の生産も目指す」との展望も語り、「名取での栽培は順調なので、新たな特産になればいい」と力を込めます。
ブラジル南東部の都市、スザノ市出身。ブラジル国内の大学を卒業後、1995年に東北大学(建築学)の留学生として来日。市民グループ「国際交流協会ともだちin名取」の副会長も務め、本市とブラジルの交流にも携わります。
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