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【特集】名取市で手話を知ろう、学ぼう(1)

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宮城県名取市

みなさんは「名取市手話言語条例」をご存じですか?
手話が言語であるとの認識に基づき、手話に対する市民一人ひとりの理解を深め、広く普及し、ろう者が手話を使用して暮らしやすい地域社会を実現するために令和4年1月1日に施行された条例です。
聴覚障がいで支援を必要として障害者手帳を所持している市民は166名(うち18歳未満7名)。この数にはろう者以外にも難聴や病気などさまざまな理由で聴覚障がいとなり手話が分からない人が含まれています。そのうち約1/3を占めている聴覚2級は「両耳100dB以上」で「全ろう」とされている方です。
名取市手話言語条例が制定された後、手話で話す市民を増やすためにさまざまな取り組みが行われています。今回はそれらの取り組みを紹介すると共に、手話に関わる人たちに密着します。

※この特集内では下記の用語について、名取市手話言語条例に基づいた意義に基づき使用しています。なお、上記「全ろう」の「ろう」は「補聴器等々でも音声を判別できない」という意味で用いており、下記の用語とは意味が異なります。
ろう者:聴覚障がい者のうち、手話を使用して日常生活または社会生活を営むものをいう。

■一般社団法人宮城県聴覚障害者協会の副会長を務める菅原伸哉さんに、手話についてお話していただきました。

一般社団法人宮城県聴覚障害者協会副会長を務める菅原さんは、県内のさまざまな手話教室事業を取りまとめているほか、自身も講師として活躍されています。また、名取市手話言語条例の制定にも携わっていただき、手話の普及に尽力されております。好きな言葉は「忍耐」。

◆一般社団法人宮城県聴覚障害者協会の会員や副会長になったのはいつですか?

ろう学校卒業後の昭和63年ごろに会員になり、平成26年に副会長に就任しました。会員になったきっかけは、協会のイベントを通じて、手話の大切さに気付いたことです。
当時、ろう学校では口話教育で手話は友達同士でしか使っていなかったため、年代の離れた先輩が使っていた手話で話しかけられても分かりませんでした。先輩と何度も触れ合ううちに少しずつ手話を覚えることができ、いろいろな人と交流することが大事だと実感しました。

◆手話の講座にはいつごろから関わられていますか?

平成18年ごろから県内のさまざまな地域の手話講座に関わってきました。他の担当者と分担してイベントの交渉や企画を行うほか、講師を担当することもあります。

◆名取市手話言語条例が制定されて2年が経ちました。条例制定にも関わられたとのことですが、今後への思いはありますか?

条例が制定されてから、夏休みを利用して子どもたちに手話教室を開いたり、はじめての手話教室を開催したり、さまざまな企画が進みました。
現在、県内では通訳者が足りないという課題があります。そのため、今後は市内で通訳者を、特に若い世代を育てていきたいという思いがあります。そして将来はどこに行っても手話を使っている人がいる、そんな名取市になってくれればいいなと思っています。

◆初めて手話を勉強する市民の皆さんにアドバイスをお願いします。

少しずつでいいので、ろう者とコミュニケーションを取りましょう。ろう者に遠慮せず、積極的にいろいろなことを話しかけていけば、手話が自然と身に付きます。手話だけではなく、いろいろな方法で話しかけてみてください。とにかく通じるということが大事です。少しずつレベルアップをしていくといいと思います。

◇一般社団法人宮城県聴覚障害者協会とは
昭和22年に宮城県内で聴覚障害者(特にろう者)を中心に発足。長年、宮城県内の聴覚障害者の生活向上のために福祉、手話、労働、教育、医療などの現状問題解決のために活躍。現在県内にある支部に所属する、聞こえない人と聞こえる人と共に活躍している。

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