名取市長
山田(やまだ)司郎(しろう)
「手話を始めてみませんか?」
名取市が手話言語条例を施行して2年が経ちました。
手話が言語であるとの認識に基づき、手話やろう者に対する理解を深め、ろう者が手話を使用して暮らしやすい地域社会を実現することを目的に制定されました。
もっと言えば、年齢・性別・国籍や障がいの有無にかかわらず、誰もが必要とされ、自分らしく暮らせる「共生のまち」を、名取市は目指しているということです。
今年は8月末に、「第75回東北ろうあ者大会」が名取市で開催予定であり、その際、開催地の市長として手話であいさつして欲しいと要請されています。
「私は名取市長の山田です。今日はお集まりいただきありがとうございます」くらいは何とか手話で伝えられるようになりましたが、あいさつ全てを手話で行うのは初めてで、今後手話を知っている方に特訓していただかなければならないかも知れません。笑
また、カナダやオーストラリアからの中学生受け入れ事業や、中国や台湾への出張の際にも、英語や拙い中国語であいさつさせていただくことがあります。そうすると相手により興味を持って聞いてもらえる気がするからです。
私たちも、海外から来た方に日本語で話しかけられると、それが片言でも、何となく親しみが持てる気がしませんか?
大切なことは、お互いの違いを知り、理解しようとする心ではないでしょうか。
「共生のまち」の第一歩は、手話であれ外国語であれ、少しでも学び、相手を理解しようと行動を起こすこと。
名取市では各種の手話講座を開催しています。皆さんも手話を始めてみませんか?
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