名取市長
山田司郎(やまだしろう)
「地域の支え合いに思うこと」
9回目となる「地域支え合い報告会」にコメンテーターとして参加しました。
高齢になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らせるまちにしていくため、名取市内で支え合い活動を実践している団体の方々から活動内容を発表していただき、地域活性化につなげる取り組みです。
私が市長に就任した年に始めた事業で、「地域の元気は地域の人がつくる」という思いを形にしたものです。
高舘第3区の発表では、毎週火曜日のウェルシア薬局の移動販売に合わせて、集会所で買い物とお茶飲み、健康講話等を開催しているということでした。
当初、男性の参加が少ない中で知恵を絞り、モルック競技を取り入れ、さらに多くの方が集まるようになったということです。
人が集まると会話が始まり、笑顔が生まれます。様々な情報の共有が可能になり、また顔が見えることで安心にもつながります。
買い物客が増えるので売上が上がり、移動販売車にとっても、安定的な事業運営につながる相乗効果があります。
買い物困難地域の対策である移動販売を、行政の期待を超える形で活用していただき、地域のにぎわいづくりにまで発展している事例をお聞きして、大変驚くとともに大きな喜びを感じました。まさに住民主体による地域の支え合いですね。
報告会ではこの他、愛島台自治会が子ども達に集会所を開放している活動や、NPO法人那智が丘えにしの会による病院・買い物への付き添い支援や庭の手入れなどの有償ボランティア活動などの紹介がありました。
どれも自分たちの地域を自分たちで支える活動で、本当に頭が下がります。
「地域支え合い活動」の他にも、多くの団体等が様々な分野で活動し、地域を支えてくれています。
それぞれ、悩みや課題を抱えながら、知恵と工夫を凝らして活動を継続してくれています。
行政として、こうした地域の支え合いをどう支援していくべきか。
引き続き、地域に寄り添いながら最適解を模索していきたいと思います。
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