■多賀城Cinema Complex with なら国際映画祭
多賀城が創建された奈良時代のこと。
「大和は国のまほろば たたなづく青垣山籠れる やまとしうるはし」と古事記で詠われ、多様な大陸文化の影響を受けつつ、さまざまな日本文化の源流を創造した奈良。
その潮流の最先端にいた東大寺では、西暦752年の大仏開眼供養会において、外国からの多様な音楽、舞踊などが奉納され、日本古来の文化と渡来文化とが交流することによって、日本独自の文化が芽吹きました。
一方、同じ時代に陸奥国府と鎮守府が併せ置かれた多賀城は、東北地方の政治経済の中心であったばかりでなく、奈良の都から伝わった最新の文化を求めて多くの人が行き交う文化交流拠点であり、都人があこがれた「歌枕の地」でありました。
今日まで連綿と紡がれる日本文化が花開く時代をともに歩んだ多賀城と奈良。
当時、都の文化が多賀城に伝わってきたように、2010年に奈良で始まった「なら国際映画祭」という芸術文化に多賀城の地でも触れることができるよう「多賀城Cinema Complex withなら国際映画祭」を開催します。
NPO法人なら国際映画祭協力のもと、多賀城市内の複数会場で、お子さんと一緒に楽しめるメジャーな作品から、普段見られない見ごたえのある作品までさまざまな映画を上映します。
上映は11月中を予定しており、会場および上映作品は、決定次第ホームページ上でお知らせします。ぜひ参加してください。
問合せ:市民文化創造課文化創造係
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