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くらしすこやかに

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宮城県多賀城市

■高齢者に多い「加齢性難聴」
加齢性難聴は少しずつ進行するため、本人に「聞こえにくくなった」という自覚がないことがあります。

□原因は?
内耳の蝸牛(かぎゅう)にある有毛(ゆうもう)細胞が、加齢によりダメージを受け、その数が減少したり、聴毛が抜け落ちたりすると、音の情報をうまく脳に送ることができなくなります。
また、内耳の問題以外にも、内耳から脳へと音を伝える神経経路に障害が起きたり、脳の認知能力が低下することも影響している可能性があり、さまざまな原因が複数組み合わされて発生すると考えられています。

□加齢性難聴の場合は、周囲の人が接し方や話し方に気を配ることが大切です
(1)雑音が多いと聞こえにくいため、テレビを消すなどして、できるだけ静かな環境を整え、表情や口の形がよく見えるように配慮しましょう。
(2)高齢者の難聴では、どの方向から声が聞こえてくるのか分かりにくいことがあります。相手の視界に入り、名前を呼ぶ、視線を合わせる、身ぶりで合図するなどして、自分に注意を向けてから話し始めましょう。
(3)高齢になると、小さい声や大きすぎる声、早口の言葉などが聞こえにくくなります。普通より少し大きめの声で、ゆっくり、はっきりと話すようにしましょう。
(4)言葉だけでなく、筆談、見ぶり、手ぶりなども交えて、視覚的に理解できるように工夫しましょう。
(5)必要以上に大きな声で話すと音がくぐもってしまい、余計に聞こえづらくなります。
また強く言い聞かせるような話し方は、責められているように感じて萎縮してしまい、人と会話するのがおっくうになってしまいます。

□聞こえにくさは、加齢以外の原因もあります
中耳炎などによる「伝音難聴」、騒音やウイルスなどによる「感音難聴」を発症している場合は、投薬治療や手術などで治療できる可能性もあります。聞こえにくいと感じたら必ず耳鼻咽喉科で診てもらうようにしましょう。

問合せ:介護・障害福祉課介護支援係

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