西暦724年に造られた多賀城は、令和6(2024)年に創建1300年を迎えました。
通常、紙は土に埋もれると腐ってなくなってしまいます。
しかし、漆の作用によって腐らずに保存された文書が全国で初めて多賀城跡の出土遺物の中から確認され、古代の歴史を研究する上での重大な発見となりました。
・最初に発見された漆紙文書
画像:東北歴史博物館提供
税に関わるもので、人の名前と年齢が書いてあります。
・文書の解読
文字が見えにくい場合は、赤外線を当ててモニターテレビで見ると墨がついている文字部分が鮮明に確認できるようになります。
・漆紙文書ができる仕組み
漆を入れた容器の蓋として役所で使わなくなった文書を再利用します。
この時に漆と密着している部分が腐らずに残ります。
※画像は紙面又はHPでご覧ください。
*多賀城創建1300年に向け「歴史の風」を拡大し、「歴史の風 創建1300年Special」をお届けします。(令和6年1月号から令和7年1月号までを予定)
問合せ:埋蔵文化財調査センター
【電話】0368-0134
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