■これまでの感謝、そして、これからの決意を胸に、二十歳の門出!
「令和7年成人式〜二十歳を祝う会〜」は、1月12日、市民会館大ホール(文化センター内)で行われ、およそ620人の対象者のうち、405人が出席しました。
前々日に積もった雪もきらきらと会場を照らし、女性陣の多くが色とりどりの華やかな衣装を身にまとい、男性陣はスーツや羽織袴の人もちらほら。
二十歳を迎え、一生に一度の成人式とあって、晴れやかな場にふさわしい装いで、式典にのぞみました。
式典では、多賀城市長や多賀城市議会議長の祝辞のほか、市内4校の中学校の恩師からのビデオメッセージが寄せられました。
恩師からの当時の思い出話やユーモアを交えたメッセージに笑ったり、これからの長い人生に向かう教え子たちへのちょっと真摯なアドバイスなどに真剣に聞き入る参加者の姿も見られました。
ビデオ上映後は、当日、式典に駆けつけてくれた恩師たちに御礼する場面もありました。
代表者挨拶では、第二中学校出身の富田凜音さんが、二十歳になった決意を述べました。
閉式後には、特設の多賀城おもてなしブースで、お祝いの品が振る舞われ、参加者たちが久しぶりに再会した同級生たちと笑顔で談笑や記念撮影をして楽しみながら、二十歳の門出をお祝いしました。
■創意工夫で成人式を彩った実行委員
実行委員市内4校の出身者から組織された成人式実行委員会では、一生に一度の成人式を自らが考え、盛り上げようと、昨年5月から打ち合 わせを重ね、準備を進めてきました。
案内状やパンフレットの作成、恩師の先生方のビデオメッセージの撮影などのほか、当日会場で振る舞われた「やかもち鍋」の前日仕込みもお手伝い。
さらに無料で振る舞うための募金活動も実施しました。
当日も、式典準備から司会進行、多賀城市民歌や国歌の伴奏など、さまざまな場面で大活躍しました。
式典の最後に実行委員が紹介されると、会場からは大きな拍手が送られていました。
■[代表者挨拶]困難を乗り越え、信頼される大人を目指して
私たちは、今日(こんにち)まで約二十年間、節目の時期でさまざまな困難を乗り越えてきました。まもなく小学校の門をくぐるという2011年3月に東日本大震災を経験し、私の小学校では入学式が延期になりました。
また、高校受験を控えた2019年に新型コロナウイルスが流行し高校の入学式は通常通りに開催されず、修学旅行は行き先を近場に変更したり、ある学校では修学旅行自体が中止になったりしたところもありました。私たちの学校生活はさまざまな制限がありましたが、その困難を乗り越えてきたからこそ、今当たり前のように生活をし、たくさんの人と出会えることを大切に感じることができているのではないでしょうか。何十億人といるこの世界で今まで関わった人と出会えたことは奇跡だと私は思います。このような奇跡に感謝の気持ちを忘れず大人という自覚を持ち過ごせるよう努めていきます。
私は今、作業療法士を目指し、短期大学で切磋琢磨できる仲間とともに勉強に励んでいます。
進級するにつれて学ぶ内容も難しくなり、さまざまな病患に対してリハビリの内容をその患者さんの大切にしている作業に焦点を当て、症例の情報を交えながら学び、学んだことを病院などの施設で実践しています。
これからは、長期の実習が始まり実際に患者さんを受け持ちます。経験したことの無い壁に突き当たることがあるかもしれませんが、助け合える仲間と共に乗り越え、関わるすべての人に寄り添い信頼される作業療法士、そして大人になれるよう努力します。
最後になりますが、私たちを温かく見守り支えてくださった先生方、大変な時も嬉しいときもいつもそばにいて笑顔で支えてくれた友達、誰よりも味方で誰よりも応援し支えてくれた家族、そしてこのような素晴らしい式典をご準備いただいた関係者の方々に心より感謝申し上げ、代表の挨拶とさせていただきます。
(代表者挨拶より一部抜粋)
■祝20歳(はたち)の皆さん おめでとうございます
*掲載の画像は本紙6・7ページをご覧ください。
■多賀城おもてなしブース
式典会場外の広場には、二十歳の皆さんに喜んでいただけるようにうに「多賀城おもてなしブース」を設け、盛大におもてなししました。
生涯学習100年構想実践委員会の協力で多賀城名物の「やかもち鍋」を提供しました。
多賀城ゆかりの歌人である大伴家持をしのんで考案した創作鍋「やかもち鍋」は短冊形に切った野菜と古代米入りお餅が入った温かい汁物です。
ハウス食品株式会社からは、本市特産の古代米を使った「古代米カレー」と「ウコンの力」を提供いただきました。
コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社からは「コカ・コーラ」と、実行委員会と共同で製作した本市の二十歳の皆さんを応援する特製ステッカーを配布しました。
問合せ:生涯学習課社会教育係
【電話】368-2445
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