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自治体の皆さまへ

認知症について理解を深めましょう

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宮城県大崎市

・認知症にはどのような症状があるの?
・認知症の人とはどのように接したらいいの?
・相談できる所が知りたい!

■9月21日は「世界アルツハイマーデー」
9月21日(木)は、国際アルツハイマー病協会(ADI)と世界保健機関(WHO)が共同で制定した「世界アルツハイマーデー」です。
この機会に認知症について正しく理解し、認知症の人やその家族を地域全体で支えていきましょう。

■認知症施策の推進共生社会の実現を目指して
令和元年6月、「認知症施策推進大綱」において、認知症の発症を遅らせ、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる社会を目指し、認知症がある人もない人も共に生きるための施策を推進していく方針が定まりました。
また、令和5年6月14日に成立した「認知症基本法」では、認知症の人を含めた国民一人一人がその個性と能力を十分に発揮し、相互に人格と個性を尊重しつつ、支え合いながら共生する活力ある社会(共生社会)の実現を推進していく方針が定まりました。
市でも、本人と家族の視点を重視し、認知症施策を推進していきます。

■認知症とは
認知症は、ものごとを判断する能力が脳の病気や障害など、さまざまな原因によって持続的に低下し、生活全般に支障が出てくる状態のことをいいます。主たる症状は物忘れですが、その他にもさまざまな症状があります。
認知症の主な疾患には、アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症などのほか、64歳以下の人が発症する若年性認知症があります。
現在、65歳以上の4人のうち1人が認知症、もしくはその予備軍といわれています。誰でも認知症になる可能性があり、認知症という病気を理解した上で、相手を思いやることが大切です。
「認知症の人」としてではなく、一人の人間として今までどおりの付き合いを続けることが一番の支援になります。

■認知症の症状
認知症の症状には、周辺症状と中核症状があり、原因の病気によってゆっくり進行する場合もあれば、急速に進む場合もあります。
詳しい内容は、認知症についてまとめた「認知症ケアパス」に掲載していますので、市ウェブサイトで確認してください。
※二次元コードは、本紙をご覧ください。

■周辺症状 性格や環境、心の状態によって起こる主な症状
▽周囲のサポートで改善
・「ものを取られた」と思い込む
・道に迷って帰れない
・元気がなくなる
・趣味に興味を示さなくなる など

▼中核症状 脳の細胞が死んでしまうことによって直接起こる主な症状
▽回復が難しい
・覚えられない
・忘れてしまう
・時間や月日・場所・人が分からなくなる
・考えるスピードが遅くなる
・計画が立てられない など

■認知症の人を介護している人への支援
認知症の人を介護していると、心身へ負担がかかります。本人のケアはもとより、特に介護者の心の負担を軽くすることはとても大切なことです。介護保険制度などの公的なサービスや介護者同士の交流の場を上手に利用しましょう。

▼家族介護者交流事業
高齢者を介護している家族が対象の交流会で、学習会も実施しています。(詳しくは、本紙くらしの情報22ページを参照)
▼認知症カフェ(オレンジカフェ)
認知症の人とその家族などが、ほっと一息つきながら気軽に交流ができます。

▽9月に実施する認知症カフェ

▼身近な相談機関
認知症についてや介護のことなど、一人で抱え込まず、気軽に相談してください。
▽各地域包括支援センター
古川地域包括支援センター 【電話】87-3113
志田地域包括支援センター 【電話】53-1271
玉造地域包括支援センター 【電話】72-4888
田尻地域包括支援センター 【電話】39-3601
▽高齢障がい福祉課高齢福祉担当 【電話】23-6085
▽各総合支所市民福祉課

■教えて先生! 認知症を理解し、正しく接するために
認知症を専門としている旭山病院理事長近藤等(ひとし)氏から認知症について話を聞きました。
発症リスクから考えると、人ごとではないのが認知症です。平均寿命が伸びている現代では、90代になると大半の人が認知症になっていきます。
認知症の症状である物忘れは、加齢によるものとは質が異なります。
加齢による物忘れは、脳の中に記憶としてとどまっているものを思い起こすことが苦手な状態です。頭の中にはあるので、時間をかければ自力で思い出したり、人から言われて思い当たる点があることに気づきます。この思い当たるかどうかが大事なポイントです。
一方、認知症の場合は新しいことを覚える、記憶としてとどめておくことが非常に苦手です。頭の中にとどまらないので、頑張って思い出そうとしても思い出しようがありません。
また、もう一つ大事なのが自覚できるかどうかという点です。加齢による場合は、本人が自覚し一番気にしますが、認知症の場合は本人が自覚するのが難しいという特徴があります。
認知症の本人に対し、自覚を求めるような接し方は控えましょう。自覚することがまず不可能であること、こういう病気であるということを理解した上で接することが大切です。忘れている本人に対して「さっきも言った」「何回も言った」などとは言わないようにしましょう。
物忘れや意欲低下があり、気になる場合は早めに相談することをお勧めします。初期段階から使える事業やサービスがあるので、市または地域包括支援センターなどへ相談するようにしましょう。

問合せ:高齢障がい福祉課高齢福祉担当
【電話】23-6085

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