宝の都(くに)・大崎には世界から認められた宝がたくさんあります。
市長就任以来、国際舞台での認証式に三度臨む栄誉に浴しました。
最初は、合併直後の2008年(平成20年)11月に韓国慶尚南道昌原市(けいしょうなんどうちゃんうぉんし)で開催されたラムサール条約締約国会議で、「化女沼」が合併前の「蕪栗沼・周辺水田」に次いでラムサール条約湿地に登録されたときです。
二度目は2018年(平成30年)4月にイタリアのローマで開催された国際連合食糧農業機関(FAO)本部での世界農業遺産認証式で、「大崎耕土」が認定されたときです。
そして今回、9月3日にオーストラリアのシドニーで開催された第75回国際かんがい排水委員会(ICID)国際執行理事会において、鳴子温泉地域中山平にある「南原穴堰(みなみはらあなぜき)」が世界かんがい施設遺産に認定・登録されて受賞式に臨んでまいりました。本県・本市では岩出山の「内川」に次いで2例目です。
「南原穴堰」は約380年前に3年をかけ、手掘りで岩を削り、完成させた約2キロメートルの隧道(ずいどう)と開水路です。
かんがい事業とは、人工的に水を引き、人間が生きるための農業や、生活を支えるための命と生業(なりわい)をつなぐ水管理事業です。
アフガニスタンで銃弾に斃(たお)れた中村哲(てつ)医師が、貧困や病気、難民問題を解決するために手掛けていた事業も、かんがい施設建設事業でした。
国際機関から認められた大崎の宝に誇りを持ち、次なる宝探し、宝磨きのステップにしていきましょう‼
大崎市長 伊藤康志
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