ジャズのスタンダードナンバーや「りんご追分」、心にしみるオリジナル曲。そして、なんと川崎・富岡中学校の校歌まで、4人の演奏家が繰り出す曲に会場のムードは最高潮。初めてジャズに触れる人、聴き慣れた人、170人が秋の夜のコンサートを楽しみました。
リーダーの誠実で軽妙な?トークも絶品。笑いもこぼれます。
山村開発センター 9月22日 午後7時50分頃
◆ジャズするべ
映画「スウィングガールズ」が19年前に公開。山形の片田舎の女子高生たちが補習授業をサボる口実としてジャズバンドを始める。当然のごとくやる気はゼロ。しかし、楽器から少しずつ音が出てくるにつれてジャズの魅力に引き込まれ、ついには本気でバンド結成を決意することに。
とはいえ、楽器はないし、お金もない。バイトをすれば大失敗。なんとか中古楽器を手に入れて、いざ練習!と思いきや、今度は練習場を追い出される始末。そんな彼女たちの合言葉が「ジャズするべ」でした。
◆スウィングする者
様々な困難を乗り越え、彼女たちは演奏会を開催します。曲名は知らずとも、盛り上がる曲であれば、お客さんもいつの間にか動き出します。やがて、1人の若い男性が、
「すべての人間は2種類に分けられる。スウィングする者と、スウィングしない者だ」と言いながら立ち上がり、手拍子を送り続けます。すると会場内は総立ちになり、みんながリズムを取り、万雷の拍手と声援のうちに演奏が終わります。スウィングとは、ジャズの曲のリズムに乗ること。リズムに乗って体を動かすこと。
◆ジャズ聴くべ
このたび、長年、仙台でジャズバンドを率いてきた安田智彦氏を招いて、コンサートを開催しました。当日は、町内の全小中学生の皆さんを対象に、スクールコンサートも実現。
多くの皆さんにジャズの生演奏を聴いていただきました。ジャズのスウィングに、リズムに乗っていただきました。ジャズ聴くべ、乗るべ、です。
ちなみに安田氏は、東日本大震災以降、気仙沼市を中心にボランティア演奏会を300回以上行ってきた方であり、私と同じ66歳です。
令和5年11月1日
川崎町長 小山 修作
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