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自治体の皆さまへ

町長がゆく

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宮城県川崎町

◆夏の思い出を
私たちの町でも、長引くコロナ感染の影響から、伝統ある神社の祭りが縮小されたり、小中高のPTAバレーボール大会が中止、また、各地区ごとの敬老会も自粛せざるを得ない状況が続いていました。
そんなとき、町の若者たちが町長室にやって来ました。
「去年も夏祭りをしましたが、今年はもっと良いものにしたい。子供たちに、夏の思い出の場を提供したい。帰省した仲間や親戚、住民と移住者が協力し合い、盆踊りをしたり、みんなで花火を見たりしたいんです。花火の分だけでも、町から補助していただけませんか」

◆活気を呼び込もう
私は、若者たちの情熱に感謝すると同時に、自分たちの若かりし頃を思い出していました。
町に活気を呼び込もう。映画会をやろう。駅伝大会をやろう。演劇をやろう。レクリエーション大会をやろう。ほかの町と交流会をやろう。コンサートをして町の人たちに素敵な歌を聴いてもらおう。
歌手の「さだまさし」さんを呼ぶために駆けずり回ること3年。誰も信じてくれなかった夢が実現。

◆故郷に感謝
あれから40年。仲間たちは、それぞれの道を歩いています。
この町に暮らす人。町を離れた人。亡くなった人。病気と闘う人。家族を失った人。働いている人。仕事をやめた人。孫を抱く人。独身の人。
川崎の大地で、町に活気を呼び込もうと走り回った仲間たち。
1人では何もできない。だけど、一人ひとりが協力すれば、何かができる。仲間に感謝。人に感謝。故郷に感謝。夢に感謝。出逢いに感謝。

◆改めて感謝と御礼
台風で天気が悪かったお盆、町内の5カ所で夏祭りが開催されました。支倉と町では、若者たちが中心に祭りを企画・運営し、立野・川内二・碁石では区長さんがまとめ役になってくださいました。
改めて、関係者の方々のご尽力に心から感謝と御礼を申し上げます。
祭りは、あっという間に終わってしまうもの。しかし、その祭りを開催するために、多くの関係者の苦労があることを、私たちはつい、忘れてしまうものです。

令和6年9月1日
川崎町長 小山 修作

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