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シリーズ 第44回 教え合い、学び合う授業 矢本第二中学校

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宮城県東松島市

■学校あげ〝でめこん〟注力 青パトで地域の協力仰ぐ
矢本第二中学校では、協同的な学びを授業の軸として推進しています。互いに学び合う、教え合う、聞き合う関係作りを行っており、生徒たちにも定着してきています。特に大事にしているのが、モデルとなる先生を位置づけ、その先生の授業を見合い、学ぶことで全体の授業内容の向上につなげようとしています。
生徒がどう学んでいるか、どう学びに向っているか、どこでつまずいているか。そのつまずきをクリアするためにどう向き合うかを先生方が積極的に議論し、教師だけでなく生徒間での教え合いや聞き合いで育てていく時間、空間、場の設定を大事にしています。
また、デジタルメディアコントロール通称「でめこん」の推進を進めています。校長会としてでめこんTシャツを作製し、校長先生方が地域に出向く時などにデジタルメディアの良さを得ながらも、しっかりコントロールするための取り組みを説明します。児童生徒が頑張っているので、家庭教育の中でも支援してほしいと、視覚的に発信しています。
生徒たちも小中連携でスマホやゲームの時間を見直す取り組みを進めています。矢本二中の校内放送を活用して、生徒から児童にリモートで学区内の小学校に向けて発信。地域の青色パトカーを活用し、巡視の際に地域に向けてでめこんを紹介する音源も流しています。また、青少年健全育成ボランティア「アルタイルII」の活動も活発で、非行防止活動にも積極的に取り組んでいます。
黒沼校長は「地域とともに育つ学校を目指しており、地域の一員としてつながっていくことが将来の地域・まちづくりにも関係するほか、防災においての自助、共助、公助にも生きる。学校は地域に浮かぶ船。多くの体験を通じて、生徒に地域のつながりを生み出していきたい」と話していました。

黒沼俊郎(くろぬまとしろう)校長

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