■地域の取り組みを紹介します(第11回)
第11回は上河戸若葉自治会と子ども会育成会の活動についてご紹介します。上河戸若葉地区では少子高齢化や役員の担い手不足などの課題を抱えながらも、今の自分たちにあった活動ができるよう、自治会と子ども会育成会が互いに協力し合いながら活動を行っています。今回は今年度開催された2つの行事について自治会と子ども会育成会の役員の方々にお話をお聞きしました。
◆夏休みラジオ体操(8月19日~21日)
毎年、子ども会育成会のみで行っていた夏休みラジオ体操。今年の夏は自治会にも声をかけ、地区民全員が参加できるラジオ体操を開催しました。また、昨年度までは小学生の夏休みが始まってすぐの1日限定で行っていたものを、夏休みのリズムから学校のリズムに整えようという目的で、夏休みが終わる前の3日間の実施にパワーアップ。開催場所も市役所矢本庁舎入り口から、より人が集まることができる若葉公園へと変更しました。この3日間で、ラジオ体操開催の回覧板を見て参加した住民を含め、延べ100人が参加しました。子どもには子ども会育成会からお菓子をプレゼントし、大人には自治会からお茶の差し入れがありました。
▽育成会役員の方々からコメント
「育成会としては自治会に協力してもらうことで子どもたちを見守る大人の目が増え、安心して活動できます。また、開催場所を住宅地の中の若葉公園に変更したので近隣の迷惑になるのではと不安でしたが、自治会がラジオ体操開催の回覧板を回してくれて、事前に周知することもできたのでありがたかったです。」
◆防災研修and地域交流会(7月27日)
昨年度から防災研修と合わせて交流会を開催しており、今年で2年目になりました。新型コロナが流行する前には毎年夏祭りを開催していましたが、当時からも役員の高齢化や手伝い人員の確保が難しいなどと課題があったこともあり、5類移行後も開催を見送っています。しかし、子どもは減っていき高齢者は増えていく中でも何らかの形で住民同士が交流する場は必要だと考え、防災研修と交流会の合同開催を考えました。自治会には防災担当・行事担当の役員と運営委員がおり、それぞれが防災研修と交流会を別々に計画していましたが、同時に行えばより多くの住民の参加と交流が期待でき、担当者間の協力関係も築けるということで、昨年からこの形で実施しています。前半は防災研修として、世話やきセミナーの講師に来ていただき、防災紙芝居の読み聞かせやランタンなどを作りました。後半は地域交流会として、食べたり飲んだりしながらビンゴゲームや抽選会を楽しみました。今年の交流会は昨年なかったやきとりや、かき氷を出したことでお祭り気分が増しとても好評でした。参加した子供たちは花火のお土産などを抱えとても喜んでいました。
▽真籠自治会長からコメント
「育成会には子どもブースを担当してもらいました。行事に子どもたちに来てもらうためには保護者の理解や協力が必要です。育成会がなくなってしまった地域もある中で上河戸若葉の育成会は頑張って活動しているので、今後も活動できる範囲で続けていってほしいし、自治会の行事にもたくさん参加してほしいです。」
<この記事についてアンケートにご協力ください。>