■人との関わりを心の成長に
本校(児童134人)では、「ふるさとを愛し、夢に向かってがんばる児童の育成」を教育目標に掲げ、本年度は「輝け宮野森」を教師と児童の合言葉にしながら、魅力ある学校づくりに努めています。特に東松島市から「小・中学校連携教育推進モデル地区」の指定を継続して受けており、目指す15歳の姿を鳴瀬未来学区3校で共有しながら小中、小小、保小連携の活動を、日常の学習活動の延長として位置づけ、取り組んでいます。
伝統の和太鼓活動では、本校卒業の中学生が指導したり、隣接する野蒜保育所の年長児と1年生の交流も再開。新たな取り組みとして、「中学0年生プロジェクト」もスタートさせました。
これは鳴瀬桜華小と宮野森小の6年生が鳴瀬未来中に行き、2校混合の学級で、中学校の先生らに小学校の授業を習うというもの。中学校入学後の4月の状況を早めに体験する機会としてこれまで3回6教科で実施しました。他校同士仲良くなれたという声だけでなく、緊張したという声も多くありました。
未来の同級生、先生と関わる緊張を回数ごとにやわらげ、滑らかな小中接続、中1ギャップ解消につなげていければと取り組みました。教職員は、スクールカウンセラーや養護教諭を交えて「子どもの心について考える会」を月1回程度実施しており、どう寄り添うかなどを日々検討しているところです。
多くの人との関わりで、自己有用感を高め、互いに支え合う優しい市民性を育みながら、より大きな社会で自立していくために自分で考え、判断していく経験を積ませていきたいです。
宍戸 雅治(ししどまさはる)校長
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