食のリレートーク イート(食べる)でつながるとイ～ナ!! 第159回

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■参加者主体の料理カフェ「Cafe de めぇめぇ」
社会福祉法人ことぶき会　木島美季(きじまみき)さん

社会福祉法人ことぶき会場：小野=では、食を活かして認知症カフェ機能の役割を持った集いの場「Cafe de めぇめぇ」を月1回開いています。季節の料理を調理し、参加者同士で翌月のメニューも企画し、月々の参加のきっかけづくりにしています。実施当初は数人程度の参加でしたが、現在では定員を超えるほどの盛況となっています。
一般的に認知症カフェはお茶会形式が多い中、同施設では、料理を主体としたデイサービスを展開しており、この環境を認知症カフェにも活かそうと令和4年に始めました。「出来たものをみんなで共有できるほか、調理そのものが脳と体を使いリハビリになることも医学的に証明されています。みんなが楽しめて人が集まり調理方法も学ぶことができます。おいしいものを食べ、そこに認知症の方も加わり、頭も体も使って自然に交流もはかれるのがここのカフェの魅力です」と語ります。
調理においては、役割を分担し、参加者個々に活躍の機会をつくっています。「みんなでわいわい調理するのは楽しい」と一人暮らしや男性の参加者もリピーターとなっています。参加者同士のコミュニケーションは出来上がった料理のおいしさを引き上げる隠し味にもつながっています。
毎月、栄養士からの一言コメント付きレシピも配布しており、栄養など食事に関する勉強の機会にもつながっています。木島さんは「2月は恵方巻、3月はちらし寿司など季節、旬のものをみんなで楽しく作りましょうと、参加者自身で作りあげるカフェになれば」と期待を込めていました。

次回は、アルティウスリンク(株)の幸満つる野蒜農園所長　溝江健太郎(みぞえけんたろう)さんにバトンタッチします。