■日本三景の松島町と奥松島の連携で観光振興
第1便に16人乗船
東松島市の第3セクターである(株)東松島観光物産公社は3月31日、松島~宮戸間を遊覧船で結ぶ新航路を就航しました。松島から第一便があおみな前の奥松島浮桟橋発着乗場に到着し、地元関係者が小旗を振って出迎えました。
公社は、昨年9月に東北運輸局に航路新設を申請。航路の安全確保や有事に備えた設備の導入などを進め、3月21日をもって同局から運航可能と認められました。新航路は天候や潮の干満などに対応するため、第1航路(9.3km、片道25分)と第2航路(11.4km、35分)を設定。基本は毎週日曜日午前10時半に松島町の松島仙随浜桟橋を出発し、奥松島浮桟橋に接岸となります。
第1便には、小山代表取締役のほか、仙台市などからの観光客16人が乗船し、焼きガキのお振舞いなど1時間半の奥松島観光を楽しみました。就航式には石谷俊史(いしやとしふみ)東北運輸局長、櫻井公一(さくらいこういち)松島町長ら20人が出席。渥美市長は今後のインバウンド(訪日外国人旅行)需要へ日本三景松島と奥松島の連携を強調し、「ニーズに合わせて増便も検討していく」と述べました。仙台市若林区から家族ら6人と乗船した鷹たかの野蒼そうた太さん(10)は「波で削れた岩の迫力がすごく、風も気持ち良かった。松島の遊覧船と船ですれ違うのも初めてで、あっという間だった」と興奮していました。
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