■「東松島市DX推進計画」
本計画は、全5章から成り、第1章で「計画策定の趣旨」、第2章で「DXにおける動向」、第3章で「推進体制」、第4章で「課題と取組事項」、第5章に「参考資料」という構成になっています。デジタルとDXの違いを市民の皆さんにも理解していただきやすいよう、イラストを用いて説明しています。
第2章では、これまでのDXにおける「国」「宮城県」「東松島市」の動向を主な取組と併せて説明しています。本市は、国の自治体DX推進計画にある重点取り組み事項や宮城県が進めるDXみやぎ5原則など、国および県の動向と方針に基づきながらDXを推進していくこととしています。
第4章では、課題と取組事項として「東松島市の課題」「東松島市の目指すべき姿とキャッチフレーズ」「目標と取組事項」を記載しています。
目標とする「住み続けられ持続・発展する東松島市」に向かって、市民と市役所が一体となり「まるっとつながる ひがしまつしま」をキャッチフレーズに「便利な行政サービスの提供」「快適に暮らせるまちづくり」「効率的で持続可能な行政運営」の3つを取組方針に、「待たない」「行かなくていい」「手軽な」行政サービスの提供を実現し、誰もが最善な方法で行政サービスが受けられる環境の実現、「必要な情報がとどく」「安心を与える」情報発信の実現、「効率よく」「無駄のない」市役所の実現を目指します。
■「東松島市DX推進計画アクションプラン」
「東松島市DX推進計画アクションプラン」は、DX推進計画に記載のある取組事項について、期間等も含めた、具体的な内容を記しています。このプランは、社会情勢やICTの進化・発展、加えて市民満足度調査の意見などを取り入れながら、柔軟に内容の見直しを行うものとしています。
アクションプランは、目的や計画期間、進捗管理と相関図を示し、18項目の個別の取り組みについて実施事項を記載する構成となっています。計画期間は、推進計画と同様に令和5年度から令和7年度までとし、毎年度、進捗管理として、振り返りや評価を実施したうえで、国や県の指針などに応じて内容の修正や追加を行うものとしています。
アクションプランにおける実施事項は計18項目記載されており、全庁的な取組について、主担当課とデジタル推進課が中心となって取り組むものとしています。内容については、マイナンバー普及促進、納付環境の拡充、防災情報伝達体制の整備や内部業務の効率的な運用など、事項ごとに現状及び課題を記載し、令和7年度末までの目指すべき姿を記し、取組のスケジュールを記載しています。
個別の取組の一部を紹介します。
「新たな技術(AI・RPA等)の利活用」
主に新技術を導入しての職員の業務効率化などについて記載していますが、子育て施策など市民サービスにも反映する取組についてもデジタルの活用を検討していくことを盛り込んでいます。
「デジタルデバイド(情報格差)対策」
誰もが分かりやすく、手軽に行政サービスが利用できるよう、スマートフォンやパソコンなどが使えない人、苦手な人向けにスマートフォン教室などを開催することについて記載しています。
「BPR(市役所内の業務や作業手順などを改革する取組)」
現在行っている業務を見直し、分析などを実施し作業の効率化を図っていきます。そのうえで、必要に応じて、システムやデジタルツールも活用し、住民の利便性向上と職員の業務効率化を図ることとしています。そして、効率化で生まれた時間を市民へのサービス向上の取り組みへの時間に振り分け、市民の利便性向上につなげることを目指しています。
記載事項は、すでに取り組んでいる事項とこれから取り組む予定の取り組み事項があり、デジタル推進課において、各課と連携を図りながら進めていきます。
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