■離乳食は子どものペースで
Andante(アンダンテ) 小野直子(おのなおこ)さん
東松島市赤井で母乳育児相談室「Andante」を運営する助産師の小野直子さん。日頃多くの親子に離乳食の進め方をはじめ、育児の悩みについて寄り添い、親身なサポートを展開されています。多くの子育て家庭から特に離乳食についての悩みが多く、“思うように食べてくれない”“好き嫌いがある”という声をもらうそうです。「現在インターネットの普及で離乳食の指標(物差し)についても様々な情報があり過ぎています。その物差しから自分の子どものペースが外れてしまうと不安に感じ、“本来なら2回食なのに”“他の子は上手に食べているのに”などと悩んでしまうこともあるようです。しかし大切なのは今のお子さんの成長がどの位置にいるのかを見てあげることです。離乳食は食べるための練習でもありお子さんの発達やペースに合わせて焦らずに進めることが大切です。」と小野さん。さらに、市販の離乳食に慣れておくことも災害時などに対応しやすくなるため、手作りにこだわり過ぎず上手に取り入れてほしいとのこと。また一昨年から、相談室の敷地内の畑でじゃがいもやさつまいもを作り、近隣の保育園の子どもたちに収穫してもらっています。栽培や収穫を通して食に興味を持ってもらうきっかけにしてほしいとのこと。小野さんは「食卓は楽しいところ。生きるため、成長するために欠かせないものですが、人間関係をつないでくれる楽しさを分け合えるツールだと思っています。食卓を楽しいと感じてもらうためにも保護者の皆さんの不安がひとつでも無くなるよう、気になることはいつでもご相談ください。」と優しく語られていました。
本コーナーは今月で休載します。15年にわたり、ご協力をいただきました市民の皆さまや愛読者の皆さまに感謝申し上げます。来月からは、健康情報などを発信していきます。
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