■メンタルヘルス不調にならないために
メンタルヘルス不調を防ぐには、心の病気について知っておくことも大切です。病気の知識があれば予防法や対処法もわかるからです。自死者の90%以上は亡くなった時に精神疾患相当の状態と言われています。メンタルヘルス不調に係わる病気は、心が強い、弱いに関わらず、過度なストレスが続けば誰もがかかりうるものです。「こころの病気なんて自分には関係ない」、これが一番の落とし穴です。
■キーワードはうつ・アルコール・不眠
ストレスはあると感じていても「まだまだ大丈夫」「メンタルヘルス不調というほどでもない」など不調の程度はなかなか自覚しにくいものです。働く人が陥りやすいメンタルヘルス不調の予兆として挙げられるのが「うつ気分」(うつ)、「過度の飲酒」(アルコール)、「睡眠障害」(不眠)です。これらの3つは互いに深く関係しており、最悪の場合は自死問題に発展してしまうこともあるので、軽視は禁物です。
アルコールそのものがうつ状態を引き起こし、うつをまぎらわすためにますます飲酒をすると、飲酒による衝動性が強化されます。また、うつ病の治療中はアルコールを飲まないようにすることが大切です。
■自死を防ごう
日本の自殺率は世界的にみても高い水準にあり、深刻な社会問題です。うつ病などの心の病気が背景になっていることも多く、精神的に追い詰められて自ら命を絶ってしまうケースが後をたちません。
自死を防ぐには、本人の日ごろのメンタル・ヘルスケアはいうまでもありませんが、最後の“砦(とりで)”は本人が発する自死のサインを家族や周囲の人が見逃さないことです。
下記のチェックにあてはまる項目が多い人は、ストレスが心の大きな負担となっている状態かもしれません。生活全般や仕事を見直してみるとともに、休養をとったり、医療機関などに相談・受診をしたりするなど、早めの対策をとりましょう。
◆Check!気になることはありませんか?
~あてはまるものにチェックを入れてみましょう~
▽うつ気分
□毎日楽しいことがない
□つらい気持ちや気分の落ち込みが続いている
□たいしたことをしていないのにすぐ疲れる
□原因がわからない身体の不調が続いている
▽過度の飲酒
□飲酒量が以前より増えている
□毎日、飲酒している
□睡眠薬代わりに寝酒を習慣にしている
□記憶を失うまで飲んでしまう
▽睡眠障害
□寝つきが悪い
□早朝に目が覚める
■相談窓口~つなぎ先~
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