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市内の文化財散策

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宮城県栗原市 クリエイティブ・コモンズ

(213) 民俗芸能
市には、国・県・市指定の無形民俗文化財となっている32の民俗芸能があります。民俗芸能とは、地域社会の中で地域住民の信仰や習慣によって育まれ、伝承されてきた演劇や舞踊、音楽、それらの要素を有する儀礼や行事のことを言います。
毎日を平和で順調に送りたいという人々の願いは、神に対する祈りや祭りとなり、その具体的な表現の一つとして民俗芸能が生まれました。種類は神楽、田楽、風流、祝福芸、渡来芸などさまざまで、市内には神楽系統が最も多く伝わっています。
4月2日(日曜日)に金成小迫地区で行われた小迫(おばさま)の延年(えんねん)も、延年という種類の民俗芸能です。延年は、長寿を意味する「かれい延年」という言葉から名付けられ、寺院での法要後、人々の繁栄や長寿を祈るために、多様な歌舞を演じるものです。平安時代中期頃から大きな寺院で盛んに行われましたが、室町時代後期には廃れました。そのため、小迫の延年は、日本の中にわずかに残る延年として、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
コロナ禍で、民俗芸能を披露し継承するための多くの活動が中止されましたが、今年はさまざまな民俗芸能が市内各地域で行われています。

問合せ:教育部文化財保護課
【電話】42-3515

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