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自然災害との共生と豊穣の大地の物語 栗駒山麓ジオパークだより 82

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宮城県栗原市 クリエイティブ・コモンズ

◆現象、被害、事例を知り、未来の防災を考える
6月3日(土曜日)、栗原文化会館で「平成20年岩手・宮城内陸地震震災復興祈念シンポジウム これまでとこれから」を開催しました。今回は、シンポジウムについて振り返ります。

▽これまでとこれから
このシンポジウムは、震災当時の出来事を振り返り、次の災害に備えて後世へと継承し、被害の軽減に結び付けることを目的に、三部構成で開催しました。

▽災害の記憶と記録をつなぐ
第一部「ふりかえる」では、東北学院大学名誉教授の宮城 豊彦(みやぎ とよひこ)氏、駒の湯温泉の菅原 昭夫(すがわら あきお)氏、花山地区住民の千葉 勝也(ちば かつや)氏、岩手県一関市職員の小野寺 太(おのでら ふとし)氏が登壇し、荒砥沢地すべり、駒の湯温泉、花山地区、一関市祭畤(まつるべ)大橋の被害を振り返りました。その後、元栗原市長の佐藤 勇(さとう いさむ)氏より、震災当時の指揮官としての思いが込められたメッセージが寄せられました。
第二部「つたえる」では、東北大学准教授の佐藤 翔輔(さとう しょうすけ)氏と磐梯(ばんだい)山噴火記念館館長の佐藤 公(さとう ひろし)氏が、防災学習の効果と災害対応の考え方、135年前の磐梯山の災害を例に、伝承の取り組みを紹介しました。
第三部「つなぐ」では、東北学院大学准教授の目代 邦康(もくだい くにやす)氏をコーディネーターに迎え、佐藤 智(さとう さとし)市長や関係者によるパネルディスカッションを行いました。災害を伝える取り組み、再発見した地域の良さ、時間経過による心の変化などが話題に上がり、一人一人が災害を継承する主体であることを再認識しました。
最後に市長から、今後もジオパーク活動を通じて、災害の教訓をはじめ、自然豊かな栗原全域の魅力を発信し続けるというメッセージで閉会しました。

▽命を守るために
来場者は700人を超え、アンケートでは、特に被災者の話、災害現象、ジオパークの話題に興味を持った人が多い結果となりました。また、災害当時に感じたことが、たくさん寄せられました。栗駒山麓ジオパークでは、これからも命を守るために、震災を振り返り、伝え、つなげる活動を続けていきます。

◆なつやすみ特別イベント2023を開催
栗駒山麓ジオパークビジターセンターを会場に、子どもから大人まで、楽しみながら防災・減災について学べる体験イベントを開催します。期間中は、ビジターセンター内で栗駒山麓のめぐみ認定店舗による特産商品の出張販売を行います。また、ねじりほんにょや、くまモンなども登場します。ぜひ、お越しください。
日時:8月5日(土曜日)、6日(日曜日) 午前10時~午後4時
内容:
・360度大迫力映像によるVR空中散歩体験
・ダムや田んぼダムに関する出前講座
・苔テラリウムづくりワークショップ
・ゆるキャラとじゃんけん大会
・川のはたらきや河川の地形を再現できるエムリバー装置を使った実験 など

・ジオパーク 市ウェブサイト
・ジオパーク フェイスブック
・ジオパーク ライン
※QRコードは本紙17ページをご覧ください

問合せ:ジオパーク推進室
【電話】24-8836
【FAX】45-5936

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