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自然災害との共生と豊穣の大地の物語 栗駒山麓ジオパークだより 83

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宮城県栗原市 クリエイティブ・コモンズ

◆大雨の季節に起こる地震と二次災害の関係
梅雨前線、台風、秋雨前線による大雨が頻発する季節です。今回は、地震の後の降雨による二次災害について考えます。

▽7月から9月は大雨の季節
昨年7月に発生した大雨による水害で、伊豆沼・内沼のハスが冠水したことは、記憶に新しい出来事です。
市内における過去の風水害記録を見ると、7月から9月の発生数が多くなっています。栗駒松倉地区と沼倉地区では、1947年から1950年まで、毎年台風によって三迫川が氾濫し、大きな被害を受けました。栗駒村水害復旧紀念の石碑には、当時の被害状況が記されています。

▽雨乞い信仰の山で起きた土石流災害
大規模な地震の後は地盤がもろくなり、少しの雨でも二次災害が発生しやすくなります。
発生から100年となる1923年9月1日の関東大震災では、地震後に神奈川県伊勢原市大山(おおやま)で土石流災害が起きました。山頂には、雨乞い信仰の対象とされてきた大山阿夫利(あふり)神社があり、登山道沿いは門前町としてにぎわっていました。
地震後、建物は無事でしたが、大山の斜面が至るところで崩壊し、多量の土砂が渓流部に溜まりました。そして、地震から2週間後の大雨によって土石流が発生し、門前町の140戸を押し流しました。

▽複合的な災害発生を意識する
平成20年岩手・宮城内陸地震では、栗駒山麓に斜面崩壊が発生しましたが、応急対策工事などにより、二次災害はほとんど起きませんでした。しかし、地震の発生時期が台風の時期に重なっていたら、さらに被害が拡大していたかもしれません。
被害を少しでも軽減するためには、地域の地質・地形や自然災害によって起きる現象を改めて知り、複合的に発生する可能性を考えることが大切です。日ごろから心構えをし、災害に備えましょう。

◆栗駒山麓ジオパークビジターセンターデイキャンプイベント参加者募集
栗駒山麓ジオパークビジターセンターを会場に、子ども向けの日帰りキャンプイベントを開催します。ぜひお申し込みください。
日時:10月9日(月曜日)午前10時~午後3時30分
対象者:小学生以上の親子(子どもだけの参加も可能)
参加費:1人 3300円
定員:20人程度
※先着順
持ち物:参加費、保険証、水筒(飲み物)、軍手または、手袋、汗拭きタオル
服装:野外活動に適した服装(長袖、長ズボン)、帽子
※詳しくは、栗駒山麓ジオパークウェブサイトをご覧ください。

・ジオパーク 市ウェブサイト
・ジオパーク フェイスブック
・ジオパーク ライン
※QRコードは本紙18ページをご覧ください

問合せ:ジオパーク推進室
【電話】24-8836
【FAX】45-5936

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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