■伝統芸能を未来へつなぐ
菅原 颯斗(すがわら はやと)さん(金成大原木)
「地域の歴史と伝統、踊り手の力強い所作や思いに心を動かされました」と話す菅原 颯斗さん。菅原さんは、鶯沢八(や)ツ鹿(しか)踊り保存会のメンバーとして、4年前から活動しています。
日本の文化や伝統を豊かに表現する演歌や民謡、栗原の伝統芸能が大好きという菅原さん。中学生のころから八ツ鹿踊りに興味を持ち、父親の出身地の鶯沢地区で長年大切に受け継がれてきた踊りを継承したいと、保存会に入会しました。
八ツ鹿踊りは、中立(なかだち)と呼ばれるリーダー役、そのパートナーの女鹿(めじし)役、側(がわ)と呼ばれる6頭の鹿役で構成され、さまざまな演目があります。これまで菅原さんは、側としてイベントや神事などで踊りを披露してきました。活動の原動力は、お客さんの笑顔と歓声。迫力や親しみやすさを感じてもらおうと、自ら客席に近づき、鹿になりきってお客さんと交流することもあります。
「八ツ鹿踊りを通じて、同年代をはじめとした多くの人に、伝統芸能の魅力を伝え続けます」と語る菅原さんの瞳の奥の炎は、静かに熱く燃えています。
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