
■栗原の食や餅文化を伝えたい
狩野 弘樹(かりの ひろき)さん(一迫輝井)
「栗原の人たちが大切に受け継いできた食文化を多くの人に知ってもらいたい」と話す、狩野さん。
狩野さんは、一迫地区にある餅店の後継者として家業に携わり、間もなく5年目を迎えます。家業に興味を持ったのは、進学した大学で経済学を学んだときのこと。専門的な視点を身に付ける中で、家業が長年、人を雇用しながら地域に寄り添い、事業を継続していることのすごさに気付かされたと言います。
仙台市などにも積極的に物販に赴く狩野さんは、うるち米の米粉から作るしんこ餅を通じて、栗原の食や餅文化をお客さんに伝えられることが、うれしいと言います。また、懐かしそうに購入するお客さんもおり、栗原が長い歴史の中で大切に継承してきた食文化、そして、それを支える農業をこれからも伝えていくことの大切さを実感しています。
水稲の兼業農家でもある狩野さんは、農業が盛んな地域性を生かし、若者が誇りを持って農業ができる地域にしたいと、若手農業者と連携し、6次産業化に取り組みたいと意気込んでいます。
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