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自然災害との共生と豊穣の大地の物語 栗駒山麓ジオパークだより 100

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宮城県栗原市 クリエイティブ・コモンズ

■異なる文化からの気付きを生かす台湾との国際交流
栗駒山麓ジオパークでは、令和元年から台湾と国際交流に関する協定を締結し、交流を続けています。昨年11月に行った、台湾訪問交流の概要を紹介します。

◇地震災害をきっかけに始まった交流
平成11年、台湾中部で発生した台湾大地震により、南投県では大規模な地すべりが起こりました。この地すべり跡は、台湾行政院農業部農村発展及び水土保持署南投分署によって「九份二山(くぶにやま)国立地震記念公園」として管理され、防災・減災対策や保全、活用が行われています。
一方、市でも平成20年の岩手・宮城内陸地震で発生した荒砥沢地すべりを保存し、防災・減災教育に役立てる取り組みを進めています。
この共通点をきっかけに、令和元年、栗駒山麓ジオパークと同行政院は国際交流に関する協定を締結しました。それぞれの地域の管理や、保全方法の学び合い、観光情報の共有などを目的に、交流を続けています。

◇災害の爪痕を後世に伝える
昨年11月、栗駒山麓ジオパークでは、5年ぶりに台湾を訪問しました。今回の目的は、災害発生から25年が経過した被災地の現状を視察することでした。
訪問先は、九份二山国立地震記念公園をはじめ、台湾中部の南投市や台中市などで、2日間にわたる視察を行いました。中でも、九份二山国立地震記念公園では、地震で大きく傾いた「傾斜家屋」が今もそのままの姿で残されており、当時起きた地震災害の脅威を目の当たりにしました。
また、治山工事や観測システムなどの復興施策に加え、地域産業に対する行政の復興支援の成功事例を知ることができました。
この他、LINEを使った関係者間の迅速な災害情報の共有や自主防災ボランティアとなる住民の育成など、発災時に行政と地域が協働できる仕組みづくりが印象的でした。
今後も、異なる文化間の交流から得られるさまざまな気付きを通して、お互いの地域に役立つ活動を続けていきます。

■栗駒山麓ジオトレイルセクションハイクイベントを開催
ジオパークを全身で体感して、学び、楽しむためのコンテンツの1つとして、市内のジオパークエリアを歩く「栗駒山麓ジオトレイル」の全ルート開通を目指しています。ジオトレイルの知識を学ぶため、市内ジオパークエリアの一部を歩くイベントを開催します。ぜひ、参加してください。
日時:2月22日(土曜日)午前9時~午後1時
場所:金成地区有壁他
講師:くりこま高原自然学校 校長 塚原 俊也(つかはら としや)氏
定員:20人
参加費:無料
申込み:開催日の5日前までに問い合わせ先に電話または、ファクスで申し込みください。

問合せ:ジオパーク推進室
【電話】24-8836
【FAX】45-5936
・ジオパーク 市ウェブサイト
・ジオパーク Facebook
・ジオパーク LINE
※二次元コードは本紙17ページをご覧ください

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