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自治体の皆さまへ

迎春 2024 年頭のあいさつ

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宮城県登米市

■誰もが住み続けたいまちの実現に向けて
・登米市長 熊谷 盛廣(くまがい もりひろ)
明けましておめでとうございます。
希望に満ちた輝かしい新春を皆さまと共に迎えることができましたことを、心からお喜び申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症が、季節性インフルエンザと同じ5類感染症へ移行し、制限が緩和したことから、これまで中止や規模を縮小して開催されていた地域のお祭りや各種文化・スポーツ活動などが再開され、「はっとフェスティバル」など市内のイベントも4年ぶりに復活し、待ち望んでいた日常生活と地域のにぎわいが戻りつつあると感じております。
また、夏の甲子園大会で、本市出身の生徒がバッテリーを組む仙台育英学園高等学校が、2年連続決勝進出という偉業を成し遂げたことは、本市にとって非常に明るい話題でありました。
しかしながら、エネルギーや食料品などの先行きの見えない物価高騰の長期化により、依然として市民生活に大きな影響を及ぼしていることから、引き続き市民生活の安定と地域経済の活性化を最優先に、市政運営に取り組んでまいります。
全国的な人口減少・少子高齢化が進展している中、本市においても想像以上に人口減少が進んでおります。市内各地域、そして中心市街地のにぎわいを回復させ、持続させていくことが大きな課題であると捉えております。このことから、将来の人口減少と少子高齢化社会を見据え、魅力や活力が感じられる持続可能なまちづくりに取り組むため、「立地適正化計画」を策定したところであり、本計画を踏まえながら、生活に必要な施設を維持し、各町域間を結ぶ地域公共交通ネットワークを充実させることで、コンパクトで利便性の高いまちづくりを進めてまいります。
現在、地域拠点整備として、米山地区の学校や公民館、体育館、総合支所などの公共施設の集約化を図り、施設の複合化による多世代型交流拠点づくりを進めており、令和6年度から建設工事に着手し、令和8年度の供用開始を目指しております。
また、中心市街地の活性化に向けては、にぎわいの創出と「まちづくりの核」となる施設が必要と考えております。そのため、多くの市民の皆さまが集い、交流の拠点となるよう、公民館や図書館などの市民交流機能に利便性の高い市民サービスを提供する行政機能を付帯させた多機能型複合施設の整備を目指しております。今後、市民皆さまの声をお聞きしながら中心市街地のにぎわい創出に向けた取り組みを進めてまいりたいと考えております。
こどもから大人まで誰もが住みたい、住み続けたいと思えるまちの実現に向けて、皆さまと共に未来へつながるまちづくりを進めてまいりたいと考えておりますので、なお一層のご理解とご支援をお願い申し上げます。
結びに、本年が皆さまにとりまして健康で、笑顔あふれる幸多い年となりますよう心からお祈り申し上げまして、新年のあいさつといたします。

■次世代へつなぐ明るく豊かなまちづくりを
・登米市議会議長 關 孝(せき こう)
明けましておめでとうございます。
市民の皆さまには、輝かしい新年をお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、やむなく開催が見送られてきた多くの祭りやイベントが再開され、市民の皆さまの笑顔と、にぎわいを取り戻した一年でした。
夏には異常気象ともいえる暑さが長引き、農作物への影響が心配されましたが、生産者のご努力と、先人が治水や土地改良に心血を注ぎ、我々につないでくれたおかげで、登米の豊かな大地に実りをもたらしてくれました。
また、本市の農業法人である有限会社エヌ・オー・エーの、環境保全型農業、スマート農業など新技術の導入や複合経営の取り組みが評価され、日本農業賞「個別経営の部」で大賞を受賞されました。登米市農業にとって大きな自信と誇りになるものであります。
少子高齢化は加速し、地域に変化をもたらしました。学校再編で149年の歴史を刻んだ柳津小学校と横山小学校が統合され、新たに「津山小学校」が開校しました。夢と希望に満ち、まばゆいばかりのまなざしをしたこどもたちの姿は、登米市の明るく確かな未来を象徴するものに感じられました。これからも「登米市の宝」であるこどもたちが、世界で活躍できるよう、より良い環境整備を提言してまいります。
にぎわい、活気が戻る一方で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻などにより、世界情勢はますます不安定となり、エネルギーや食料品をはじめ、資材などの価格高騰は市民生活や事業経営に大きな打撃を与え続けております。引き続き、関係機関と連携しながら、さらなる経済支援対策が講じられるよう政策を提言してまいります。
登米市議会では、議会活性化・機能強化のため、これまでの本会議を中心とした議案審議から、各常任委員会に審査を付託し、専門的かつ深掘りした審議を行う委員会中心主義を目指してきました。
また、中心市街地等活性化特別委員会を設置し、(仮称)地域交流センターや市民病院、その他の施設などの整備によるまちづくりの在り方について調査を進めているところです。これからも、市民の皆さま、事業者の皆さまと対話を重ね、共に考え、共に協力し、この困難を乗り越え、次世代に明るく豊かなまちを引き継いでいけるよう、心を一つにして職務を果たしていく所存です。
今年の干支(えと)は甲辰(きのえたつ)です。「物事が成長・発展して形が整い、活気にあふれる年になる」といわれています。合併から20年の節目を迎え、さらなる成長をかたち作っていくにふさわしい年となるでしょう。
結びに、この一年が平穏で災害のない、市民の皆さまにとって輝かしい年となりますよう、心からご祈念申し上げ、新年のあいさつとさせていただきます。

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