■音楽で笑顔の花を咲かせよう ボランティアひまわりの会
ボランティアひまわりの会は、地域の音楽愛好家が集まる機会があったことをきっかけに2005年に発足。当時のメンバーの親族に障がいのある人がいたことから、在宅で暮らす障がい者やその家族は思い通りに外出することが難しく、生の音楽に触れる機会がほとんどないことを知った。「そのような人たちも音楽を楽しめる場を作りたい」という思いが生まれ、同じ志を持った仲間たちが、ボランティア活動として和太鼓の演奏や歌を披露するようになった。
同会が主催するチャリティーショー「歌と踊りの祭典」では、自分たちの演奏に加えて、イベントの趣旨に賛同した個人や団体による歌や踊りの他、ゲストによる本格的なステージが披露される。ショーは、障がい者とその家族の入場料は無料。売り上げを社会福祉協議会へ寄付することで、音楽による心の支援と、地域福祉の向上による二重の支援を目指す。開催するたびに来場者から寄せられる「楽しかった」「来てよかった」という声が、イベント開催の原動力になっている。
「仲間や協力者とのつながりのおかげで、ここまで続けることができた。本当にありがたく思っている」と、代表の及川圭けい助すけさんは目を細める。「ひまわりの会」という名前は、音楽の力でひまわりのような明るい笑顔を咲かせたい、という思いから付けた名だ。聴く人を元気づけ、気持ちを鼓舞するような、和太鼓の豊かな音と力強いリズムは、これからも響き続ける。
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