「登米秋まつり」(登米秋まつり協賛会主催)が9月16、17の両日、登米町で開かれました。
まつりは、1675(延宝3)年から始まったとされる伝統行事で、県指定無形民俗文化財に指定されています。今年は4年ぶりの開催となり、神輿渡御(みこしとぎょ)や神楽大会、山車審査会などのさまざまな催しに、訪れた多くの人でにぎわいました。家族で来場した佐藤しきさん(19)=石巻市=は「おはやしの演奏が生き生きとしていて明るい気持ちになりました。山車はかっこいいものや楽しいものなど、それぞれの個性を感じられました」と話しました。
「綱木之里大名行列」(同保存会主催)が9月17日、東和町米川地区で開かれました。
大名行列には、保存会の会員や米川八幡神社の氏子のほか、地域のこどもたちが鮮やかな衣装を身にまとった稚児行列が参列。威勢のいいかけ声と共に、長さ3メートルを超える毛やりと呼ばれる長やりを投げ渡す「お取り替え」が成功すると、沿道の観客からは大きな拍手と歓声が送られました。大名行列に参加した芳賀和博(かずひろ)さん(45)=東和町米川3区=は「これまで受け継いできた地域の伝統行事を、これからも継承していきたいです」と話しました。
「第12回登米市こどもまつり」は9月24日、登米祝祭劇場で開催され、約千人が来場しました。
まつりは、体験と交流を通して、こどもたちの健やかな成長を願い実施。会場では、音楽コンサートやマジックショー、人形劇やボランティア団体による読み聞かせのほか、おもちゃ作りや消防士体験など、さまざまなイベントブースが設けられ、行列ができるほど大勢の親子連れでにぎわいました。来場した林あゆみさん=中田町茶畑=は「こどもたちが行きたいと言って楽しみにしていたイベント。体験を通して、いろんなことに興味を持ってくれてうれしかった」と話していました。
「第21回登米市絵本原画展」は8月30日から9月2日、登米祝祭劇場で開かれ、延べ587人が来場しました。
会場には、絵本「あかいてぶくろ(林木林文/岡田千晶絵)」と「たくはいびーん(林木林作/出口かずみ絵)」の原画34枚を展示したほか、昨年出版されたこども向けの本の展示や子育てボランティアによるおはなし会を実施。訪れたこどもたちは、会場に置かれた絵本を手に取り楽しそうに見入っていました。実行委員会の齋藤輝雄(てるお)委員長は「絵本原画展は平成12年から始まり、多くの人の協力により続いてきました。こどもたちの成長を願う思いをつないでいきたい」と話しました。
劇団ドリーム☆キッズの第21回ミュージカル公演「ゆらゆらさらら~川の歌、大空へ~」は9月9、10の両日、登米祝祭劇場で開かれ、2日合わせて708人が来場しました。
小中高生を中心に27人が所属する劇団ドリーム☆キッズ。主人公が仲間に支えられながら自分の心と向き合い成長する冒険ファンタジーを熱演しました。今回の公演を最後に卒団する高橋佑奈(ゆうな)さん(17)=南方町北大畑=と成田小梅(こうめ)さん(17)=米山町平埣=は「自分たちが後輩の見本になれるように全力で演じました」と話しました。
「食農体験ソムリエの研修会」は9月14、21の両日、東日本で唯一の資格認定施設である伊豆沼農産と宮城学院女子大学で開かれ、同大学現代ビジネス学部の学生20人が参加しました。
研修会は、地域食材の収穫や調理体験等を通じて、食や農業への理解を深めてもらう活動をする食農体験ソムリエの資格取得者を育成することを目的に開催。受講者は、都市農村交流を促進して地域を活性化するため、地域資源の活用事例などについて学んだほか、意見を出し合いながら、実際に体験プログラムの作成演習に取り組みました。
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