「迫コーラス『エコー』」は、まだ地域にコーラス団体がなかった1975年に設立。今年7月に開催された「宮城県おかあさん合唱祭」で50年連続出場の表彰を受けた。初代指導者だった菅原文ぶん吾ごさんの「継続は力なり」の教えを胸に歌い続けている。現在指導に当たっている亘理撫子(なつこ)さんは「みんな歌うことが大好きで練習熱心。表情も豊かに表現できるようになってきた」と評価する。
現在は、仙台市で開催されている同合唱祭のほか、県北合唱祭や登米市合唱祭に毎年出演している。今年からは、ボランティア活動で高齢者福祉施設を訪問し、昔を懐かしんでもらいたいと童謡を披露。メンバーは「聴いた人たちが笑顔になってくれたのを見て、合唱の素晴らしさを改めて実感しました」と口をそろえる。
練習で特に力を入れているのが発声。何度も基礎的な練習を繰り返すことで、明るく響きのある歌声を目指している。また、歌詞に込められた思いや情景を思い浮かべながら歌うことで、聴く人の心にも響くようなハーモニーを生み出している。代表の阿部くに子こさんは「きれいなハーモニーを奏でるためには、技術を磨くことはもちろんですが、仲間同士のコミュニケーションが大切だと思います。協力してくれる家族や関係者の皆さんに感謝しながら、健康に気をつけてこれからも活動していきたいです」と笑顔で話す。
多くの人に歌声を届け続けて50年。これからも歌声に乗せて感動を届ける。
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