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ときめき人~Tome bito~

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宮城県登米市

■木星に衝突する隕石を捉えたアマチュア天文家

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8月29日、アマチュア天文家の清野さんが、木星に隕石(いんせき)が衝突する瞬間の撮影に成功した。
登米町で生まれ育ち、幼い頃から星に興味があったと話す清野さん。「中学生のときは、山で『池谷(いけや)・関彗星(せきすいせい)』を撮影したり、友人や先輩と天文同好会を設立したりと、星の観察や探求に夢中でした」と当時を振り返る。社会人時代は多忙で天体観測から離れていたが、定年退職を機に登米町を拠点に再開した。初めは、街路灯の光や障害物の少ない田園などに出向いて観測していたが、より適した環境で星を観るため、山の上に「星の観測所」を設置。「時間を忘れて、一晩中夢中になります。特に、ほうき星が好きで、緑や青などのきれいで澄んだ光を放つものなど、自然が創り出す神秘的な現象には驚かされます」と天体観測の魅力を語る。
「8月29日に焦点を当てていた惑星が偶然木星でした。知人から木星に巨大な隕石(いんせき)が衝突したと聞き、撮影していた映像を見返すと、白い閃光(せんこう)がはっきりと映っていて、後から、過去最大規模のものと知ったときはうれしかったです。天候や気流の状態が悪く、観ることのできなかった熱心な観測者が多くいる中で、私が撮影できて恐縮です」と謙虚な姿勢を見せる。
「好きなことを継続してきたから、奇跡的な瞬間に出会えました。これからの人生を歩む皆さんは、いろいろなことに興味を持ち、豊かな人生を歩んでほしいです」と星に願いを込め、神秘的な瞬間と出会うために今夜もレンズをのぞく。

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