ときめき人～Tome bito～

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「地方にはマジックを直接見たことがない人がたくさんいます。そんな人たちが、マジックを体感して驚いたり喜んでくれたりすることが、一番のやりがいなんです」と、はにかみながら語る。
マジシャンハムスターさんとマジックの出会いは、今から20年前の社会人の時。仕事やコミュニケーションに生かしたいと、マジックを学ぶ会に参加し、「これは自分に合っている」と直感。10年後、前職を辞めてマジシャンとして本格的に活動することを決意した。
最初は、飲食店の客席などでお客さんと対面で披露するマジックを主としていたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、テーブルマジックはご法度に。「このままではだめだ」と、屋外でもできるマジックを練習し、マルシェなどのイベントにも飛び込みで出演。その結果、見た人の口コミで出演の依頼が来るようになり、活動の幅が大きく広がった。
地元で開かれた同窓会をきっかけに、昨年の秋に初めて登米市でマジックを披露。「生まれ育った故郷に恩返ししたい」と、市内での公演数を増やして活動するようになった。
「マジックにはタネや仕掛けがあるけれど、それ以上に大事な『お客様の笑顔』がある。だからマジックはやめられない」。おやじギャグを交えながら、本格的なマジックを披露する、親しみやすい「おじシャン」は、今日もどこかで驚きと笑顔を生み出している。