■思いは連鎖し、未来につながる
市内の中高生が集う座談会「LINK」は、「大人もこどもも、一つのテーマで価値観を共有し、生きるための力を身に付ける」をコンセプトに2019年から活動を開始。毎月1回、市民活動を展開する大人たちを交えて、さまざまなテーマで意見交換をしている。参加者たちは「同じ学校以外の同世代が交流できる場所や、家族以外の大人と話す機会って少ないと思う。ここでは、そんな貴重な体験ができるんです」と話す。
メンバーは、話し合いの中で生まれた思いやアイデアをマルシェイベント「とめまる」で実現することに。昨年は参加者と作る100色アート、2年目の今年は「こどもたちにかっこいい背中を見せる」という目標を立てて、TシャツペイントやキッチンカーのPOP製作、エコアートに挑戦。限られた時間の中、企画や運営に奔走した。イベント後、「こどもたちの楽しそうな様子や、皆さんからの応援や感謝の言葉に、やってよかったと実感した」「活動を通して、人間性、協調性、発言力など多くのことを学び、成長できた」と声をそろえた。
「高校卒業後は進学で地元を離れる予定ですが、学んだことを糧に、これからも登米市のためにできることを考えていきたい」と語った千葉遥はる奈なさん。リーダー役の高橋尊みことさんは「みんな性格がバラバラ。だから、面白い。いろんな考えや意見を重ねて一つのことをやり遂げる楽しさを体験してほしい」と参加を呼びかける。若者たちの輝きは地域の未来を明るく照らす。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>