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魅力ある教育環境へ ー津山小学校が開校ー

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宮城県登米市

◆149年の歴史に幕。新たに津山小学校が誕生
本年3月に柳津小学校と横山小学校が閉校。1873年(明治6年)の創立以来、149年にわたり子どもたちの成長を見守り続けてきた両校の歴史に幕が下り、4月から新たに津山小学校(鹿野征美(まさみ)校長、児童90人)が開校しました。
4月7日には開校式が開かれ、児童、教員、保護者、地域住民など関係者ら約180人が出席。熊谷盛廣(もりひろ)市長から小野寺文晃(ふみあき)教育長に新たな校旗が手渡され、鹿野校長と児童代表の佐藤凜矩(りく)さんに授与されました。
開校式で鹿野校長は「ふるさとから学び、心豊かでたくましく生きる児童を育成していくことを教育目標とし、地域と共に教育活動を進めていく」とあいさつ。児童代表の言葉を述べた佐藤雅道(まさみち)さんは「両校が受け継いできた地域の文化を大切にしながら、全校のみんなが仲良くできる学校にしたい」と、期待に胸を膨らませました。

◆加速する少子化。求められる小学校再編
5月1日現在の本市の小学校児童数は3324人で合併した2005年の時点から1517人減少。5年後の28年には、現在よりさらに650人ほど減少することが予測されています。
小規模校には、児童一人一人に目が行き届きやすいことや他学年とのつながりが深まりやすいことなどの長所はありますが、人間関係の固定化や友達が少ないことなどにより、さまざまな意見に触れる機会が少なくなり、学習意欲や競争心が芽生えにくくなることが懸念されます。また、中学校では、部活動の種類が少なくなり、生徒の興味や関心に応える選択肢が制限されてしまうため、統合により一定程度の規模を確保することが必要です。

◆保護者と児童に寄り添い、魅力ある学校生活に
市教育委員会は、19年3月に登米市立小中学校等再編構想を策定して以来、津山地域の保護者、住民、市教育委員会が参加する準備委員会を設置。委員会では、校舎の老朽化や通学環境などについて要望があがりました。市教育委員会では、校舎の改修やスクールバスのルートを増やすことで対応するなど、関係者の声を聞きながら、地域と行政が一体となって開校に向けて検討を重ね、準備を進めてきました。
また、統合による環境の変化により、児童たちは不安や戸惑いを感じます。その不安を和らげるため、統合前に学校間の交流事業を実施。精神面にも寄り添いながら、魅力ある学校生活を送ることができるように取り組んでいます。

※詳しくは、本紙またはPDF版をご覧ください。

▼Interview
▽津山小PTA会長 菅原和彦(かずひこ)さん
時代の流れとともに子どもが減少しているため、統合は仕方のないことだと思います。スポーツ少年団や地域事業なども、津山が一つとなって団結して活動していってほしいです。
※「菅原和彦」さんの「菅」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

▽津山小6年 奥田梨智(りさと)さん
最初は統合することに不安もありましたが、みんな明るい性格で、すぐに打ち解けられそうなので安心しました。新しい友達との学校生活やいろいろな行事がすごく楽しみです。

▼教育環境の充実目指し、地域と共に歩みを進める

本市は、通学距離や時間、立地条件などを考慮して各町域に小学校を1校配置することと、クラス替えができるように各学年を2学級以上とすることを基本的な考え方として、学校再編を進めています。
津山地域は児童数の減少が著しく、横山小学校は以前から複式学級規模となっており、統合後も単学級ではありますが、子どもたちの教育環境を改善することができたと思います。
本市の学校再編は、まだ始まったばかりです。現在、東和、米山、南方地域でも小学校再編に向けた話し合いを進めているところです。
市教育委員会では、未来を担う子どもたちのために教育環境の充実を目指し、保護者、地域の人たち、教育現場に携わる関係者と共に、これからも再編の歩みを進めていきます。

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