『あくなき努力が大きな実を結ぶ』
角田高校 3年生
遠藤 大輔(えんどう だいすけ)さん(18歳)
「ダンスを通じてさまざまな人とコミュニケーションをとれるのが魅力」と話すのは、藤尾地区在住で角田高校3年生の遠藤大輔さん。小学5年生の頃、同級生からの誘いがきっかけでダンスを始めました。普段は週に4日、授業が終わると名取市内のレッスン場へと向かい、午後6時から最長で午後10時半まで練習に励んでいます。
今年6月にアメリカ・サンディエゴで開催された世界的なダンスコンテスト「ボディ・ロック・ジュニア」の出場メンバーに選ばれた遠藤さん。3月から本番までの約3カ月間、土日は常に東京都内のレッスン場に通いました。「週末は泊まりがけの練習で、日曜日の夜遅くに帰宅する日々が続いた」と当時を語ります。ハードな練習を乗り越えていくうちに、自然とメンバーとの絆が深まっていったそうです。練習中、うまくいかないときは仲間同士で気兼ねなく相談し合える信頼関係が築き上げられていきました。加えて、国内有名ダンサーの指導の下、振り付けや構成を工夫し、1つ1つの技の精度を高めるなど、チーム一丸となり努力を重ねました。
結果、本番では一糸乱れぬ圧巻の踊りで会場を魅了し、優勝という快挙を成し遂げました。日本チームが優勝したのは初めてのことです。「この大会だけでなく、普段の練習にかかる交通費やレッスン代などの費用を工面してくれている家族に心から感謝している」と口にしていました。
『一音一音に魂を込めて』と大事にしている言葉を書いてくれた遠藤さん。「力を抜きたくなる時にも、周りからは1つ1つの動作まで見られていることを意識することが今後にも生きてくる」と話す様子から、自身の将来をはっきりと心に描いていることが伝わってきます。「今後は自分が考えた振り付けを教えたい」と、さらなる飛躍を目指して練習に励みます。
最後に、努力を続ける同年代の皆さんへ向けて「これまで続けてきたことをやめたくなることがあるかもしれない。やめて違う道で励むことももちろん良いが、続けてきたことでいつか必ず成果が得られる。諦めずにお互い頑張ろう」と心強いエールを送ってくれました。
-中学2年生の時にも世界大会へ出場した輝かしい経歴を持つ遠藤さん。
練習に行き詰まったときは、自身のダンスを動画で撮影して動作を確認するだけでなく、指導者にも積極的にアドバイスをもらいに行き問題を解決するなど、熱意を持って練習に取り組んでいます。
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