広報かくだ1月号の紙面では、毎年テーマを決めて歓談しています。今年のテーマは「角田に新しい風を!~人・地域・行政をつなぐ~」。ゲストは、地域おこし協力隊の伊藤由紀さんと吉川一利さんです。黑須市長がインタビュアーとなり、お二人に地域おこし協力隊での経験や角田市のまちづくりについてお聴きしました。
○吉川 一利(きっかわ かずとし)さん
七ヶ浜町出身。東京都内で会社勤務を経て、利府町で梨のノウハウを学んだ後、角田市へ移住。現在活動3年目。
○伊藤 由紀(いとう ゆき)さん
秋田市出身。東京都杉並区から移住。都内で開催される移住・定住のイベントに参加し、角田市への移住を決心。現在活動3年目。
2人については、広報かくだ令和5年8月号と9月号「キラリと光るかくだ星」でもご紹介しています。
人柄や角田での思い出などを紹介していますので、ぜひご覧ください!
[地域おこし協力隊とは?]
都市地域から過疎地域へ移住し、3年間の任期の中で地域のブランド開発や地場産品の開発・販売・PRなどの地域おこしの支援、農林水産業への従事、住⺠の生活支援など「地域協力活動」を⾏い、その地域への定住・定着を図る取り組みのことです。
任期中、さまざまなアイディアで地域協力活動を⾏い、地域の活性化に貢献してくれることはもちろん、任期後も活動した地方自治体に定住するなど、隊員だけでなく受け入れる地域や地方自治体にもメリットの大きい制度です。
◆角田へ移住して
市長:あけましておめでとうございます。今年の新春歓談は、地域おこし協力隊として活躍いただいている伊藤由紀さんと吉川一利さんをお招きしました。「角田に新しい風を!~人・地域・行政をつなぐ~」をテーマにお二人からお話しを伺っていきたいと思います。本日はよろしくお願いします。
伊藤さん:伊藤由紀です。令和3年4月から道の駅かくだでお世話になっています。広報活動やイベント企画、移住定住関係の仕事に関わっています。
吉川さん:吉川一利です。広い農地のある角田市で梨づくりをしたくて移住してきました。令和4年1月から農業振興公社に所属しながら梨園の再生に取り組んでいます。長く続けられる地域に根差した梨農家になることが目標で80歳位まで続けたいです。角田市の梨農家は10軒ほどですので、多くの人の心に火をつけて、市内外問わず新規就農者を増やしていきたいです。
市長:お二人は協力隊として県内外からの移住でしたが、角田市での生活はいかがですか。
伊藤さん:とにかく自然が素晴らしいと思いました。初めて角田市に来たときに、自然豊かで贅沢(ぜいたく)な気持ちになったのを覚えています。人の温かさが感じられて心まで豊かになり、角田に来て本当に良かったと思っています。
吉川さん:これまで引っ越しを5回ほどしましたが、角田市での暮らしが一番楽しくてやりたいことがやれています。定住するための空き家も見つかり、活動と並行しながらリフォームをしています。たくさんの人がサポートしてくれて、助け合いの心が強い、すごいまちだと思っています。
◆活動を振り返って
市長:これまでの協力隊としての活動を振り返ってみていかがですか。
伊藤さん:当初はドッグカフェをつくることが目標でしたが、活動をしていく中で道の駅を盛り上げるとか、角田市の知名度を上げるとか、協力隊として、目標の前にやるべきことが見つかりました。来たばかりの頃は、角田の方言がわからなくて不安でしたが、積極的に地域の方とのコミュニケーションを意識していたら人とのつながりができました。思い描いていたものよりも、さらに充実した3年目を過ごしています。
市長:着任1年目につくった小型犬用のドッグランは利用者から好評です。ドッグカフェも諦めずに実現できるよう頑張ってください。吉川さんはいかがですか。
吉川さん:地域の方々の協力を得ながら梨園の再生作業をしてきました。特に重機などの機械を貸してくださった方がいたおかげで作業を進めることができました。1年目はほぼ1人での活動でしたが、2年目は再生活動やイベントを通してたくさんの方が梨園に来てくれたので、3年目はもっと多くの方を呼び込みたいです。ゆくゆくはキャンプ場併設の観光果樹園を作りたいと思っていて、伊藤さんと協力してキャンプ場の近くにドッグランを作るなど、今までにない楽しいものを増やしていきたいと思っています。
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